おのみちバス

おのみちバス株式会社について

おのみちバス株式会社は、広島県尾道市東尾道に本社があるバス事業者です。もともとは尾道市営バスの乗合事業を引き継いでおり、今では観光路線や貸切バスの運行も行っています。また、尾道市の索道事業（ロープウェイ）の管理も 맡っています。

歴史の歩み

おのみちバスのルーツは、1920年代頃尾道市内でのバス事業者の乱立にあります。乗客の獲得をめぐる競争や運行の不正確さが問題視されていたため、1932年に市営バスが設立されました。この市営バスは主に市内中心部を東西に結ぶ路線を運行し、多くの市民に利用されてきました。

1980年代には、向島町営バスを吸収し、尾道大橋や因島大橋の開通により、路線が対岸にまで広がりました。近年では、新しい路線の開発や観光路線の充実に力を入れています。利用者数は1964年の1,317万人から2004年には300万人に減少するも、新たな取り組みでの利用促進が期待されています。

環境への取り組み

2006年度より、CNG（圧縮天然ガス）バスを導入する計画が始まり、2007年には初めて市内での運行が開始されました。この取り組みは、バスの排出ガス低減に寄与しており、環境への配慮が進んでいます。

また、2008年には市交通局の事業が民間の「おのみちバス株式会社」に移管され、より効率的で柔軟な運営がなされています。市が出資し、民間との協力によって、新たなサービスの提供や改善に努めています。

現在のバス運行とサービス

おのみちバスは、市内及び周辺地域を結ぶ様々な路線を運行しています。市内本線を中心に、観光名所への便も設けられています。尾道駅を起点とし、長江口や千光寺公園などの観光スポットへのアクセスが提供されています。また、特定の交通系ICカードを利用することもでき、利便性が高められています。

加えて、尾道市立大学などへの通学路線も運行されています。今後も利用者のニーズに合わせたサービスを展開し、地域貢献に努めていく考えです。

割引制度

利用者に向けた多様な割引制度も設けられており、おのみちフリーパスやワンコインバス、敬老優待乗車証などが利用可能です。特に学生や高齢者に配慮したサービスに力を入れています。

まとめ

おのみちバス株式会社は、地域に根ざした交通手段の提供を目指し、観光地へのアクセス向上や環境への配慮に取り組んでいます。バスを利用する際には、豊富な路線とサービスを活用し、地域の魅力を存分に楽しんでいただければと思います。多年の歴史を持つ同社は、今後も市民や観光客の移動を支える重要な役割を果たしていきます。

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