おりえんとびいなす

おりえんとびいなす (Orient Venus) について

おりえんとびいなすは、日本のクルーズ業界での歴史を持つ客船であり、かつては日本チャータークルーズ (NCC) によって運行されていました。しかし、現在ではギリシャのファーストクルーズワン社に売却され、チャーター船として新たな旅の舞台を提供しています。

船舶の歴史と背景

1990年に就航したおりえんとびいなすは、日本クルーズ客船の元で建造されました。この船は過去にSHKグループが手掛けた大型フェリーの建造経験や、客船分野での専門的な知識を基に設計されました。船名には、東洋の「オリエント」と西洋の美の女神「ビーナス」を組み合わせた意味があり、国際交流の象徴とされています。さらに、日本では初めてコンピューターによるキャッシュレスシステムが導入され、先進的な営業形態が整えられました。

2001年には、運行元の日本チャータークルーズに移籍し、その後も多くの変遷を経ました。2005年にはファーストクルーズワン社に売却され、船名も「クルーズワン」に変更されました。それ以降、この船は様々な再メンテナンスとリブランディングを経て、今では国際的なチャーター運行を行っています。

船は2007年にドイツのドルフィンシーレーセン社にチャーターされ、その際に「ドルフィンボイジャー」と名付けられました。2011年には中国のハイナンクルーズエンタープライズ社により「海南皇后号」として運航され、その後、スペインやトルコの船会社も利用していました。

現在では、マレーシアのペナン島でクルーズ航行を行っており、旅行者に新たな海の体験を提供しています。

船内設備

おりえんとびいなすの船内は、日本人の乗客を主なターゲットとして設計されており、高級感とシンプルさを兼ね備えた内装が特徴です。船室は各階にわたり、快適な滞在空間が提供されています。

8階

• - スカイラウンジ「ナイト&デイ」 (40席)
• - サンデッキ

7階

• - プール
• - プールサイドデッキ
• - バーカウンター

6階

• - スポーツデッキ
• - テーブルテニスデッキ
• - シャワールーム
• - カードルーム
• - ジム
• - フォワードサロン「ウィンド・オブ・オリエント」 (30席)
• - ステートルーム (10室)
• - デラックスルーム (10室)
• - スイートルーム (2室)
• - テンダーボート「きゅうぴっと1」「きゅうぴっと2」

5階

• - ステートルーム (54室)
• - コンファレンスルーム (80席×2)

4階

• - メインホール「ヴィーナスホール」 (4・5階吹き抜け 626席)
• - ステートルーム (11室)
• - スタンダードルーム (40室)

3階

• - レストラン「ターフェルムジーク」 (350席)
• - プロムナード
• - オープンバー「バッカス」
• - グリル「ロマネスク」 (50席)
• - ピアノサロン「プレリュード」 (80席)
• - メインラウンジ「カーニバル」 (400席)
• - エントランスロビー
• - ショップ

2階

• - スタンダードルーム (73室)
• - ライブラリー
• - オーガナイザーオフィス
• - オーガナイザーインフォメーション
• - オーガナイザーミーティングルーム
• - パーサーズオフィス
• - インフォメーション
• - 茶室「四海亭」

1階

• - 大浴場
• - 乗船口
• - 医務室・病室
• - ビューティサロン

このように、おりえんとびいなすは多彩な設備を持ち、旅の楽しみを提供する客船として歴史を刻んでいます。また、今後の運航にも期待が寄せられています。

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