おれんじホープ

おれんじホープ（ORANGE HOPE）

おれんじホープは、四国開発フェリーによって運航される現代的なフェリーです。この船は、愛媛県新居浜市と兵庫県神戸市を結ぶ航路を持ち、美しい風景の中で快適な船旅を提供します。2005年1月に日本の今治造船今治工場で建造され、当時の技術を駆使した設計により、様々なメリットを兼ね備えています。

航路と運航スケジュール

おれんじホープは、新居浜東港と神戸港を結ぶ航路で運航しています。この路線は、観光名所へのアクセスだけでなく、日常的な交通手段としても利用されており、重要な役割を果たしています。上り便（新居浜から神戸行き）は、土曜日、日曜日、祝日、および祝前日が休航となり、下り便（神戸から新居浜行き）は、日曜日、月曜日、祝日、および祝日の翌日が休航です。上り便の所要時間は約7時間、下り便は約6時間40分となっています。初期の運航では、上り便が詫間港にも寄港していましたが、2008年以降はその運航は行われていません。

設計理念と効率性

おれんじホープは、四国開発フェリーが掲げる「Safety」「Speedy」「Service」の基本理念に基づいて設計されています。特に、モーダルシフト推進のための有人トラック輸送を意識し、車両甲板が三層構造になっています。シーソー式スロープウェイを介して連結されており、船首と船尾にはそれぞれランプウェイが装備されています。この合理的な配置によって、船の積載台数は従来の船と比較して48％の増加が実現され、荷役効率も大幅に向上しました。また、特徴的なのは、旅客フェリーとしては珍しい1基1軸船であり、軸発電機による航行が可能なため、主機関のトラブルにも耐えられる設計がなされています。

船内設備

船内には、快適な休息を提供するために完全個室化された客室が用意されています。特別室は2名用が2室あり、ツインベッドとバス・トイレ、テレビが備わった快適な空間です。また、バリアフリーにも対応した2等寝台があり、個室として10名×10区画、6名×1区画が配置されています。一部の客室は鍵なしのデザインとなっているため、アクセスが容易です。さらに、レストランが設置されている他、2020年以降は自動販売機営業のみとなっていますが、船内で食事や飲み物を手軽に楽しむことができます。また、テレビコーナーや大浴場も備わっており、船旅を快適に過ごすための設備は充実しています。

まとめ

おれんじホープは、製造から運航までのすべての面において高い技術が詰まったフェリーで、利用者にとって快適で効率的な移動手段として機能しています。その設計と提供するサービスの質から、多くの人々に愛されるフェリーとなっています。

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