お久しぶりね

小柳ルミ子「お久しぶりね」

「お久しぶりね」は、小柳ルミ子の37枚目のシングルで、1983年7月21日にSMS Recordsからリリースされました。この曲は、リリースから約半年後の1984年にオリコンチャートで大きな成功を収めることになります。

ヒットの背景

本作が発売された1983年7月以降、オリコンチャートでの評価が高まりました。そして1984年には1977年の「星の砂」以来、オリコンのベスト10に再浮上し、最高位は第8位を記録しました。2022年時点では、小柳ルミ子のシングルとしての最後のベスト10入りとなっています。注目すべきは、バックコーラスを当時の小柳のマネージャーが担当していた点です。

テレビ出演と人気

1983年の12月8日、TBSの『ザ・ベストテン』の「今週のスポットライト」コーナーで、小柳は約4年ぶりに同番組に登場しました。このとき、新たに開局したテレビ局「テレビユー福島」の前から歌唱し、放送開始の瞬間を紹介する場面もありました。その後、この番組の1984年1月26日の回では第9位にランクインし、小柳にとって初めてのランクインとなります。さらに、同年2月9日には最高の第5位にまで昇進し、最終的には第8位に落ち着くまでの6週間、チャートのトップ10に位置していました。この曲は、小柳自身が『ザ・ベストテン』で唯一ベスト10入りを果たしたヒット作となりました。

紅白出場とメディアでの人気

また、小柳は1983年の『第34回NHK紅白歌合戦』にもこの曲で出演し、多くの視聴者にその美声を届けました。さらに、フジテレビの人気番組『タモリのボキャブラ天国』では、この曲を基にした「お刺身ブリね」というネタが登場し、小柳本人と当時の夫である大澄賢也が共演した場面も話題になりました。

テンポと収録曲

シングルには、表題曲「お久しぶりね」（3分50秒）と、「愛色夢紀行」（4分8秒）が収録されています。いずれも作詞・作曲は杉本真人が担当し、編曲には梅垣達志が名を連ねています。この37枚目のシングルは、1983年末の音楽シーンにおいても大きな存在感を示しました。

カバー作品

「お久しぶりね」は多くのアーティストにカバーされており、内田あかりによる1989年のアルバム『好色一代女～内田あかりベストヒット』や、井口裕香（海鴎琴寝）の2012年シングル「さみだれて・・・www」、花見桜こうきの2015年アルバム『花見便り～俺の女唄名曲集～』など、さまざまなアレンジが存在します。また、伊藤咲子や岩佐美咲の作品にも収められ、高い人気を誇っています。

まとめ

「お久しぶりね」は、小柳ルミ子の代表曲の一つとして、今なお多くの人に愛され続けています。その豊かなメロディと感情溢れる歌声は、リリースから数十年が経過した今でも新鮮に響き、多くのカバー曲としても受け継がれています。音楽の歴史においても重要な一曲と言えるでしょう。

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