お日柄もよくご愁傷さま

映画『お日柄もよくご愁傷さま』

1996年2月24日に公開された映画『お日柄もよくご愁傷さま』は、家族の絆をテーマにしたユーモアとドラマが交錯する作品です。この映画は、平穏な生活を送る一家が、結婚式と葬式を同時進行で進めるという緊迫した状況に直面する様子を描いています。

あらすじ

物語は、ある平穏な家族の日常から始まります。父親の田中和夫は友人の頼みで初めて仲人を引き受けることになり、心に残るスピーチを考えることに熱中しています。次女の瞳は恋人の宮本とのグアム旅行を秘密裏に計画しており、長女・玲子は夫の浮気問題で家出をしているという家庭内のトラブルが次々と発生します。

結婚式当日の朝、和夫の父・源三郎が急死してしまいます。結婚式に出席しなければならない和夫は、父の亡きがらを妹の和枝と娘たちに託し、式の準備を進めることに。結婚式を無事に挙げた後、家族は葬式も同時進行で行うため、さらに混沌とした状況に見舞われます。

結婚式を終えて帰宅すると、玲子とその夫はまだ喧嘩を続けており、瞳は宮本からの電話で夜中に出て行ってしまいます。また和夫は、職場でリストラを宣告されていることが妻の佳菜子に知られ、彼も色々な問題を抱えています。

夜、和夫は亡父が書いた手紙を見つけ、父が内緒で大雪山への登山を計画していたことを知ります。手紙には、母と初めて会った山小屋に母の写真を置きたいという願いが記されていました。

翌日、告別式の最中に玲子が早産を迎え、無事に男児を出産します。この出来事をきっかけに、夫婦仲は改善され、瞳も宮本と再び親しくなることが決まります。和夫は父の夢を実現するために大雪山へ出かけ、そこで二人が残した落書きを見つけるのです。

キャスト

この作品には、実力派俳優たちがキャスティングされています。和夫役を橋爪功、妻の佳菜子役を吉行和子が演じています。その他にも、次女の瞳役に新山千春、長女玲子役に伊藤かずえなど、豪華なキャストが揃いました。

制作スタッフと音楽

映画の原案・監督は和泉聖治が務めており、脚本は布勢博一が担当しました。音楽を手掛けたのは毛利蔵人で、主題歌には岡本真夜の「FOREVER」が使用されています。これらのスタッフが一丸となり、感動的でありながら友情や家族愛も描いた素晴らしい作品が完成しました。

『お日柄もよくご愁傷さま』は、そのストーリー展開やキャストの演技、音楽など多くの要素が相まって、多くの観客に感動を与えています。家族の絆を再確認する物語は、時を超えて伝えられる価値のある作品と言えるでしょう。

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