かいじゅう色の島

かいじゅう色の島

『かいじゅう色の島』は、はっとりみつるによる日本の漫画作品で、『ヤングドラゴンエイジ』（KADOKAWA）にて連載されています。伝奇と百合をテーマに、離島を舞台にした青春ストーリーが展開されます。

概要

作者のはっとりみつるは三重県出身であり、離島が身近な存在であったことが本作の企画のきっかけとなりました。季刊誌掲載という発表間隔の長さから、登場人物たちの物語を深く掘り下げていく方針が定められ、百合要素を取り入れることが決定しました。連載開始は2018年で、百合漫画の多様化が進んだ時期と重なります。

あらすじ

物語の舞台は2018年の夏、「かいじゅうさん」の言い伝えが残る離島。島に住む中学生の千川棔（ちがわ こん）は、都会からやって来た一門歩流夏（ひとと ふるか）が海に転落するのを目撃し、救助します。目を覚ますと2人は「かいじゅうさんの穴」と呼ばれる洞窟の前で倒れていました。孤独を抱える2人は次第に惹かれ合いますが、島では不可思議な出来事が起こり始めます。

登場人物

千川 棔（ちがわ こん）
声 - 東山奈央
島に住む中学生で、島を出たことがありません。方言で話し、同世代が恋愛をする中で自分だけ恋愛感情が分からないことにコンプレックスを抱いています。同級生から無視されており、「かいじゅうさんの穴」へ向かう途中で歩流夏と出会います。特徴的な服装として、スクール水着に短パン、裸足で三つ編みの髪型をしています。

一門 歩流夏（ひとと ふるか）
声 - 上坂すみれ
都会から家出してきた少女。ツンデレな性格です。島に来てからスマートフォンの電波が届かないため、電波を探していたところ、海に転落し棔に助けられます。そばかすがあり、ギャル風の外見で赤いネイルをしています。

シロ
棔の弟で、能天気な性格です。

克美（かつみ）
歩流夏の叔母で、歩流夏を自宅に泊めています。

まり
棔の同級生。彼氏にちょっかいを出されたと思い、歩流夏に文句を言いに来ます。

木下 ハイヤ（きのした ハイヤ）
まりの彼氏で、店番をしている時に歩流夏と出会います。

書誌情報

はっとりみつる『かいじゅう色の島』 KADOKAWA〈ドラゴンコミックスエイジ〉、既刊2巻（2024年3月8日現在）

2021年3月9日発売、ISBN 978-4-04-074015-7
2024年3月8日発売、ISBN 978-4-04-075362-1

PV

単行本1巻の発売に先駆け、2021年3月5日にアニメPVが公開されました。アニメーション制作は『トリニティセブン』のSeven Arcsが担当。声優を務めた東山奈央と上坂すみれによる対談記事が、『月刊ドラゴンエイジ』に掲載されました。

外部リンク

* かいじゅう色の島 - ドラゴンエイジ

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