かるた (漫画)

かるた - 競技かるたにかける青春

『かるた』は、竹下けんじろうによって描かれた日本の漫画作品です。競技かるたを題材としており、『ちはやふる』よりも早くにこの世界に光を当てました。雨宮慶太による題字も印象的です。

『週刊少年チャンピオン』にて2006年11月30日発売号から連載が開始されましたが、2007年4月19日発売号で「第一部完」として連載を一旦終了。単行本は2巻まで発売されています。

作者の竹下けんじろうは当初、連載再開を望んでいましたが、編集部から現在の『チャンピオン』での再開は難しいと伝えられたとのこと。作者は打ち切りの理由について、編集長の一存ではなく、読者の反応を考慮した結果であると述べています。

ストーリー

主人公は、その反射神経から「神の反射神経を持つ男」と称される天才ゲーマー・軽部太一。彼は不注意から、かるたの全国高校生大会を目前に控えた小野千歳の右腕を骨折させてしまいます。

責任を感じた太一は、千歳の代わりとして大会に出場することを決意。幼馴染の大江由利子と共に、かるた同好会に入部します。最初は戸惑っていた太一でしたが、次第にかるたの魅力に引き込まれ、熱中していく。そして、全国高校生大会という大舞台に挑むことになります。

登場人物

軽部 太一（かるべ たいち）
かるた宇宙一を目指す主人公。都立千尋高等学校2年生。単純で負けず嫌いな性格で、好きなことにはとことんのめり込む。格闘ゲーム『アルティメットファイターズ』（UF）の元王者。

小野 千歳（おの ちとせ）
かるた同好会の部長。都立千尋高等学校2年生。真面目で気が強いが、繊細な一面も持つ。かるたの実力はA級五段。

大江 由利子（おおえ ゆりこ）
太一の幼馴染。都立千尋高等学校2年生。ほんわかとしたマイペースな性格。見たものを写真のように記憶できる「瞬間視」の能力を持つ。

壬生 蘭（みぶ らん）
かるた同好会のOG。20歳の東大生。かるたA級六段で、準クィーンの実力者。関西弁で話し、着物姿が特徴。面倒見の良い姉御肌。

宮原 まりも（みやはら まりも）
都立千尋高等学校の古文教師で、かるた同好会の顧問。生徒たちを温かく見守る優しい先生。

高円寺 沙紗（こうえんじ さーしゃ）
千歳の幼馴染。ロシア人とのハーフ。新体操で培った柔軟性を活かした札の取り方をする。

天王寺 智（てんのうじ さとり）
かるたの現クィーン。謎めいた人物で、千歳と太一に関心を示す。

軽部 アツ子（かるべ あつこ）
太一の姉。ミロク運輸に勤務するトラック運転手。「女夜叉」の異名を持つ。

蛭田 翔（ひるた しょう）
白金高校に通うイケメンモデル。かるたに熱くなる人間を馬鹿にしていたが、太一との対戦を経て変化していく。

鞍馬 永劫（くらま えいこう）
東大3回生。蘭の先輩。実力者として知られ、千歳や蘭をも打ち破るほど。

単行本情報

第1巻 ISBN 978-4-253-21291-5
第2巻 ISBN 978-4-253-21292-2

『かるた』は、競技かるたの世界を舞台に、熱い青春と人間ドラマを描いた作品です。個性豊かなキャラクターたちが織りなす物語は、読者の心を捉えて離しません。

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