かわさきテクノピア

かわさきテクノピア：川崎駅西口の変貌

かわさきテクノピアは、神奈川県川崎市幸区、JR川崎駅西口一帯に位置する再開発地域です。かつてこの地には、明治製糖川崎工場と明治製菓川崎工場がありましたが、両工場がそれぞれ千葉県市原市と閉鎖された後、川崎市が新たな都市開発の構想を発表しました。

開発の経緯

1983年3月、川崎市は総合計画「2001かわさきプラン」を策定。翌1984年12月には、川崎駅西口が都市再開発方針2号地区に指定されました。1985年5月、川崎市は川崎駅西口地区の再開発計画「かわさきテクノピア構想」を発表。明治製糖工場跡地を第1街区、明治製菓工場跡地を第2街区として、それぞれ異なるコンセプトで開発を進めることとなりました。

第1街区は、オフィスビル、研究所、住宅を中心としたエリアとして開発され、第2街区は、オフィス、商業施設などの複合施設として整備されました。1988年7月には第1特定街区が完成し、1990年11月には第2特定街区の都市計画が決定、1995年7月に完成しました。

主な施設

かわさきテクノピアには、様々な施設が集積しています。

第1街区

主に住宅・都市整備公団（現：都市再生機構）と興和不動産が土地開発を主導しました。

オフィス棟
東芝半導体システム技術センター（川崎東芝ビル）
リクルート川崎テクノピアビル（現：川崎テックセンター）
リクルート事件の発覚のきっかけとなった場所です。
川崎産業振興会館
興和川崎西口ビル
住宅棟
公団堀川町ハイツ（現：URかわさきテクノピアハイツ）

第2街区

オフィス・商業施設
ソリッドスクエア
明治製菓川崎工場跡地に建設された再開発ビルです。

周辺施設

かわさきテクノピアの周辺には、以下の施設があります。

ミューザ川崎
ミューザ川崎シンフォニーホール
ミューザ川崎セントラルタワー
ラゾーナ川崎
東芝川崎事業所（旧堀川町工場）跡地
ラゾーナ川崎プラザ
ラゾーナ川崎東芝ビル
* 東芝未来科学館

かわさきテクノピアは、工場跡地を有効活用し、新たな都市機能を創出することで、川崎駅西口の発展に大きく貢献しています。オフィス、商業、住宅が融合した複合的な都市空間は、地域住民の生活を豊かにするだけでなく、ビジネスや文化の拠点としても重要な役割を果たしています。また、リクルート事件の発覚の地としても、歴史に名を刻んでいます。

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