ラゾーナ川崎

ラゾーナ川崎について

ラゾーナ川崎（ラゾーナかわさき）は、神奈川県川崎市幸区にあるJR川崎駅の西口近くに広がる再開発エリアです。この区域は、商業施設、住宅、オフィスの複合的な機能を持ち合わせた魅力的な場所であり、2007年度には『グッドデザイン賞』を受賞しました。ラゾーナという名前は、スペイン語で「繋がりを意味する『Lazo』」と「地域を表す『Zona』」を組み合わせた造語です。

概要と歴史

JR川崎駅は東口と西口の2つの出入口がありますが、京急川崎駅が東口に接しているため、訪れる人々の大多数は東口を利用していました。駅の西口には、かつて東芝の工場が存在したため、利用者は少数派に限られていました。しかし、工場の移転に伴って、空き地を活用した再開発が進められることとなりました。ここで「かわさきテクノピア」などの新しい商業施設が次々とオープンしました。

かつて、川崎駅西口にあった東芝の工場は1908年に開業し、1945年に改称され、長年にわたり同社の製品生産や技術開発の拠点となっていましたが、2000年に事業を終了し閉鎖されました。その後、三井不動産や東芝グループが再開発事業を進め、2006年には商業ゾーン「ラゾーナ川崎プラザ」がオープンしました。

商業と住宅

「ラゾーナ川崎プラザ」には、多数のテナントが入居し、訪れる人々にさまざまなショッピングや dining の選択肢を提供しています。他方、2007年3月には住宅ゾーン「ラゾーナ川崎レジデンス」が竣工し、住民にとっても魅力的な住環境が広がりました。また、ラゾーナ川崎 プラザの前には川崎駅西口北バスターミナルが設けられ、交通の便も向上しました。2018年には停留所名が「川崎駅ラゾーナ広場」と改称されました。

オフィスビルと未来

ラゾーナ川崎の南西部には、2013年に「ラゾーナ川崎東芝ビル」として新たなオフィスビルが竣工しました。このビルは東芝グループの新たな事業拠点となり、同社の本社の大半が東京から移転。「東芝未来科学館」も同ビル内に開館し、科学教育や展示活動を通じて地域貢献を目指しています。

地域活性化

川崎市の再開発事業は、地域の活性化に大きな寄与をしています。当時の川崎市長、阿部孝夫氏は、東芝の「川崎回帰」を歓迎し、さらなる誘致や発展を目指す意向を示していました。今後もラゾーナ川崎は、地域のコミュニティを支え、新たな拠点としての役割を果たし続けるでしょう。

ラゾーナ川崎は、単なる商業施設ではなく、コミュニティを形成し、人々が交流する場として、また働く場所としても重要な存在となっています。これからも川崎の再生と発展のシンボルであり続けることが期待されます。

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