かんたん携帯

ソフトバンク かんたん携帯

ソフトバンクの「かんたん携帯」シリーズは、携帯電話の操作に不慣れな層、特にシニア層をメインターゲットとして開発された携帯電話です。複雑な機能を省き、誰でも簡単に使えるように工夫されています。端末の製造は複数のメーカーが担当しており、東芝、日本電気（NEC、現：NECカシオ モバイルコミュニケーションズ）、シャープ、中興通訊（ZTE）などが名を連ねています。

各機種の特徴

SoftBank 821T

2008年3月8日に発売された、かんたん携帯シリーズの初代モデルです。当時、ソフトバンクにはシャープ製のGENTシリーズという簡単機能を搭載した携帯電話がありましたが、かんたん携帯シリーズほど単純な機能に特化した機種はありませんでした。しかし、発売直後の3月17日、NTTドコモと富士通が、本機種が不正競争防止法に抵触するとして、製造・販売の差止めを求める仮処分命令を東京地方裁判所に申し立てました。

SoftBank 832T

2009年6月26日に発売された821Tの後継機です。前述の訴訟問題は和解し、販売が可能になりました。外観は821Tとやや異なりますが、機能面での大きな変更はありません。東芝は、この832T以降、かんたん携帯シリーズとしても、8xxシリーズとしても携帯電話を販売していません。さらに、東芝の携帯電話事業は2012年4月に富士通モバイルコミュニケーションズに移管され、東芝は携帯電話事業から事実上撤退しました。訴訟問題が撤退の一因となったかは不明です。

SoftBank 831N

2009年9月18日に発売されました。発表当初は「かんたん携帯」という名称ではありませんでしたが、発売後に「かんたん携帯 SoftBank 831N」として販売されました。ソフトバンクの携帯電話として初めて緊急地震速報に対応した機種です。

SoftBank 843SH

2010年8月27日に発売された、シャープ製の簡単機能に特化した携帯電話です。シャープはGENTシリーズ以外で、このような機種を初めて販売しました。同時期に発売された841SHや842SHと兄弟機種ですが、外観やキーのデザインは大きく異なります。機能面では、ワンセグ非対応、防水・防塵機能対応といった点が共通しています。

SoftBank 840Z

2010年10月29日に発売された、ZTEが日本市場に初めて参入した機種です。843SHとほぼ同時期に発売され、初めて同時期に2機種のかんたん携帯が発売されることとなりました。

かんたん携帯6（SoftBank 008SH）

2011年7月8日発売。この機種からワンセグデジタルテレビ放送受信に対応しました。

かんたん携帯7（SoftBank 108SH）

2012年7月27日発売。

かんたん携帯8（SoftBank 302ZT）

2015年6月12日発売。

かんたん携帯9（SoftBank 505SH）

2016年2月25日発売。この機種から4G回線に対応しました。

かんたん携帯10（SoftBank 807SH）

2019年6月14日発売。

かんたん携帯11

2022年11月16日発売。

まとめ

かんたん携帯シリーズは、ソフトバンクが提供する、簡単操作に特化した携帯電話です。初心者やシニア層にも使いやすいよう、シンプルな機能と大きなボタンを備えているのが特徴です。各機種で対応する機能は異なりますが、緊急地震速報やワンセグなど、便利な機能も搭載されています。

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