がんばれゴエモン 次元城の悪夢

がんばれゴエモン 次元城の悪夢

『がんばれゴエモン 次元城の悪夢』は、1991年にコナミが制作したOVA作品で、名作ゲーム『がんばれゴエモン〜ゆき姫救出絵巻〜』の購入者を対象に抽選で配布されました。本作は約30分の短編で、後に続編の『がんばれゴエモン3 獅子重禄兵衛のからくり卍固め』が発売される際にもプレゼント企画として再配布されました。

概要

本作は、義賊ゴエモンと彼の相棒エビス丸が、次元城という不気味な城に乗り込み、さらわれたアイドルおみつを救出する様子を描いたギャグアクションアニメです。物語の中でコナミの他の人気ゲーム作品をパロディにしたシーンも盛り込まれ、観る者を楽しませます。

ストーリー

物語はある日、森の中に突如として現れた和風の城から始まります。この城の主である謎の城主は、自分の花嫁にする美女を手下に探させ、その結果見つかったおみつを攫ってしまいます。この事件を聞いたゴエモンとエビス丸は城の不気味さを感じ取り、救出に乗り込むことを決めます。

次元城の内部

次元城は、外見こそ和風ですが、内部は独特の四層構造を持ち、各階層には異なる次元の部屋が存在します。ゴエモンたちは、各部屋をクリアしなければ天守閣に到達できない仕組みになっています。それぞれの部屋は、コナミのゲームを基にした構成になっており、入る際に記憶が書き換わるため、その世界の登場人物になりきる必要があります。

各階層の内容

1. 一階（グラディウス）: ゴエモンとエビス丸は、ビックバイパーに乗り込み、ビッグコアとの激しい戦いに挑みます。
2. 二階（悪魔城ドラキュラ）: おみつを救うために悪魔城ドラキュラへと向かうゴエモンたち。最上階に辿り着くも、おみつは見つからず、代わりにクリスティーヌが待ち受けていました。
3. 三階（ツインビー）: ウインビーに誘われたゴエモンたちは、ハイスコアを目指すも、途中で銭湯に立ち寄るというユニークな展開が待っています。

登場キャラクター

• - ゴエモン: 声 - 中村大樹。下町に住む義賊で、おみつを救うために奮闘します。
• - エビス丸: 声 - 梅津秀行。ゴエモンの相棒として様々な姿に変貌しつつ、知恵を絞ります。
• - おみつ: 声 - 伊藤美紀。下町のアイドルで、次元城の城主に誘拐されてしまいます。
• - 城主: 声 - 梁田清之。次元城の主で、おみつを特に気に入る存在です。
• - 手下とクリスティーヌ: 声 - 西原久美子と柴田由美子。城主の手下やドラキュラ城のヒロインとして登場します。

スタッフ

制作総指揮には上月景正が名を連ね、井出安軌が監督・脚本を担当しました。また、音楽はコナミの矩形波倶楽部が手掛け、作品の魅力を引き立てています。

主題歌

本作の主題歌は「ゴエモン音頭」で、作詞・作曲はコナミ矩形波倶楽部が担当。日本の伝統音楽の雰囲気を感じさせる楽曲となっています。

『がんばれゴエモン 次元城の悪夢』は、アニメとゲームが融合された独特の魅力を持つ作品で、ファンにとっては収集価値の高い一本です。

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