がんばれ機関車トーマス

がんばれ機関車トーマス 汽車のえほん4

『がんばれ機関車トーマス 汽車のえほん4』は、1949年にイギリスで初めて発行された、ウィルバート・オードリー牧師による人気の絵本シリーズ「汽車のえほん」の第4巻です。この巻では、子どもたちに楽しんでもらえる4つの短編が収録されています。挿絵はレジナルド・ダルビーが手掛けており、鮮やかなイラストが物語の世界を引き立てます。

日本では、ポプラ社によって1973年12月に翻訳が出版されましたが、その後2004年には品切れとなり、2005年に新装版、2010年にはミニ新装版が登場しました。

物語の背景とシリーズの成立

本書は、1945年からほぼ毎年出版されてきたシリーズの仲間として、トーマスが新たに支線を持つことになった経緯を描いています。この支線での出来事は、トーマスの成長過程の一部として描かれ、彼の個性や友人たちとの関係性を深く掘り下げています。

収録されている作品

この巻には次の4つの短編が含まれています：

1. トーマスと車しょう (Thomas and the Guard)
2. トーマスのさかなつり (Thomas Goes Fishing)
3. トーマスとテレンス (Thomas, Terence and the Snow)
4. トーマスとバーティー (Thomas and Bertie)

これらの物語は、トーマスが日々の冒険を通じて感じる喜びや困難を通して、勇気や友情の大切さを教えてくれます。

主なキャラクター

メインキャラクター

• - トーマス：この巻のトーマスは一つの列車種別標識灯をおでこに掲げており、支線の旅客列車を表しています。以前よりもさらに個性が際立っており、ダルビーの挿絵でもその魅力がうまく表現されています。
• - アニーとクララベル：二人の車両は第2巻に登場していましたが、この巻で名前が初めて明かされています。彼女たちはトーマスの大事な仲間です。
• - ヘンリー：彼の特徴的なデザインはこの巻でも注目されており、オードリー牧師は読者からのツッコミを受け、ヘンリーの描写に工夫を加えます。

サブキャラクター

• - テレンス：シリーズ初の鉄道以外のキャラクターで、キャタピラで走るトラクターとして登場します。彼はトーマスと共にさまざまな状況を乗り越えていきます。
• - バーティー：本巻で初めて登場するバス。彼もまた、トーマスの冒険に欠かせない存在となっていくのです。

その他のトリビア

この巻には、トーマスが釣り上げた魚がイギリスの伝統料理「フィッシュアンドチップス」として登場します。また、物語の背景には、オードリー牧師が子供たちからの意見に応じて地図を作成し、物語設定の詳細を深める契機となったエピソードがあります。

このように、『がんばれ機関車トーマス 汽車のえほん4』は、トーマスの冒険を通じて学びや感動を届ける一冊です。子どもたちだけでなく、大人にも愛される本書は、家庭での読み聞かせや、友達との共有にぴったりの作品です。

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