きかんしゃトーマス (2021年のアニメ)

きかんしゃトーマス（2021年のアニメ）

『きかんしゃトーマス』シリーズは、2021年に欧米で、2022年には日本で新たなアニメとして放送されました。この新シリーズは「Thomas & Friends: All Engines Go」という正式な英語タイトルを持ち、日本においては副題なしで展開されています。

概要

このシリーズの権利を所有するマテル社は、2020年に製作側のジャム・フィルド・エンターテインメントとの契約を更新せず、視聴者のニーズに合わせた新たな展開を決定しました。カナダのネルバナとの提携により、これまでのシリーズとは異なるアニメ制作体制が取られました。脚本はアメリカのリック・サバルが主導し、放送開始前のファンインタビューでその詳細が明らかになりましたが、物語自体は過去シリーズとは独立して進行しています。

本シリーズの特徴

本作では、リアルな鉄道社会を描いたこれまでのシリーズと異なり、キャラクターがカートゥーン風にデザインされ、より柔軟な動作が可能な2DCGアニメーション形式となりました。このシリーズでは、時代設定が20世紀から現代に移行し、ホログラムやタブレットが登場するなど、テクノロジーも反映されています。また、登場キャラクターのデザインは子どもと大人によって明確に区別されており、主要なキャラクターは子ども向けに小柄に描かれています。一方で、視覚表現は簡略化され、多様な顔のデザインが特徴となっています。

番組構成

放送時間は各回11分で、教養コーナーが廃止されるなど、番組の構成は大きく変更されました。本編の尺は以前のシリーズよりも長くなり、各話に挿入されるミュージカル調の歌は、スクリプトに基づき脚本家が作詞しています。

日本での展開

日本において、本作のフルリニューアルが発表されたのは2022年の東京おもちゃショーで、以降はソニー・クリエイティブプロダクツによる公式アナウンスが行われました。新キャスト陣が起用され、物語は2022年12月24日からNHK Eテレで放送が開始されました。

キャラクター

この新シリーズでは、トーマスとパーシーを中心に、新たな仲間たちが登場します。例えば、日本から来た電車「カナ」や、ケニア出身の機関車「ニア」など、多様な背景を持つキャラクターたちが集まり、日々の冒険や仕事に取り組む姿が描かれます。

映像ソフトと配信

本作の本編を収録したDVDが2024年に発売される予定ですが、すでにYouTubeチャンネルではショートアニメが公開されており、一部は無料配信されています。さらに、NHKでは本編の見逃し配信も行われ、親しみやすいコンテンツとして人気を博しています。

反響

新シリーズのデザインや内容については、驚きの声が多く挙がっています。特に子どもたちに向けたファンタジー色の強い作品となり、視聴者の新たなニーズに応える形で進化しています。

このように、『きかんしゃトーマス（2021年のアニメ）』は新たな試みを盛り込みながらも、長年愛されてきたキャラクターたちと共に、楽しい冒険を提供し続けています。

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