きかんしゃトーマス おいでよ!未来の発明ショー!

『きかんしゃトーマス おいでよ!未来の発明ショー!』

『きかんしゃトーマス おいでよ!未来の発明ショー!』は、人気テレビシリーズ『きかんしゃトーマス』の第16作目の長編映画です。この作品は、3DCG制作によるシリーズの13作目であり、英国で放送されたテレビ版第24シリーズに基づいて編集されています。本作では、トーマスをはじめとする機関車たちが、さまざまな先端技術に直面し、それに関するトラブルを解決していく冒険が描かれています。

公開と反響

日本での公開は2021年3月26日で、特に新キャラクターであるケンジが登場することで、多くの注目を集めました。ケンジ役は俳優の賀来賢人が担当し、他にもサニー役としてジャルジャルの後藤淳平が声をあてています。発表当日には、ケンジに関する話題がTwitterのトレンド入りを果たし、多くのファンの期待が寄せられました。また、前売り券には特典として「おでかけサコッシュ」が付いてくるなど、販促活動も活発に行われました。

ストーリーのあらすじ

物語は、ソドー島に発明家のルースが現れ、彼女の友人であるノランビー伯爵と共に「未来の発明ショー」を開催するところから始まります。ルースは最新技術の展示会に機関車たちの協力を必要としていましたが、トーマスは自分が最新の発明品に取って代わられてしまうのではないかと不安を抱きます。さらに、このショーは怪しい目的を持つ2人の男によって脅かされています。

新キャラクターの紹介

本作には新しいキャラクターが登場します。ケンジは日本から来た超特急車両で、彼のために特別に電化工事が施されています。しかし、蒸気機関車たちは自分たちの役割が奪われるのではないかと心配しています。ケンジは自慢しない謙虚な性格で、世界を旅したトーマスに憧れを抱いています。物語の終盤ではケンジに特別な改造が施され、新たな体験に臨むことになります。一方、サニーは悪党バズとバーニーに仕えるタンク機関車で、実は力強い存在です。

発明家たち

物語には数々の発明家たちも登場します。アメリカ出身の明るい女性発明家ルースは、発明ショーの主催者です。ドイツのフリードリヒ教授はロケットエンジンの開発者であり、ヘティ教授は強力電磁石を発表します。さらに中国のキム教授は巨大ロボットを持参し、それぞれが未来の技術を象徴しています。

音楽と制作

今作の主題歌は「きかいはすばらしい」という楽曲で、例年に見られるミュージカル調の挿入歌は含まれておらず、シンプルな演出が特徴です。また、この作品は長編映画としては、全てのエピソードがソドー島内で展開する構成となっており、そのユニークさが到底無視できないポイントとなっています。特に、日本語吹替版では長編第3作以来のコーラス参加もあり、ファンにはたまらない一作となりました。全体として、息を呑むような冒険と友情、そして新しい技術との出会いが織り交ぜられたストーリーが、多くの視聴者を魅了しました。

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