きんレモ歌謡曲まいったタヌキの大放送

きんレモ歌謡曲まいったタヌキの大放送：懐かしの歌謡番組を紐解く

1974年7月から1975年3月にかけて、東京12チャンネル（現・テレビ東京）をキー局として放送された『きんレモ歌謡曲まいったタヌキの大放送』。愛川欽也（キンキン）と落合恵子（レモン）の軽妙な掛け合いが魅力の、視聴者参加型の歌謡番組でした。愛川欽也の持ち歌「まいったタヌキ」が番組タイトルになっている点も、当時を知る人にとっては何とも懐かしい響きでしょう。

リクエストと視聴者参加型コーナーが魅力

この番組の大きな特徴は、視聴者からの歌謡曲リクエストを積極的に取り上げていた点です。はがきや電話を通じて寄せられたリクエストをもとに、番組を構成していたとのこと。さらに、毎回10名の視聴者をスタジオに招待し、番組を盛り上げていました。まさに、視聴者と一体となって作り上げる、双方向型の番組だったと言えるでしょう。

番組の構成は、歌謡曲の演奏が中心でしたが、生演奏は少なかったようです。代わりに、事前に収録したVTRや、他の番組で使用された素材などを放送することが多かったようです。歌謡曲の演奏の合間には、様々なバラエティコーナーが用意されていました。

具体的には、「きんレモ人形劇」のような、子供も楽しめるコーナーや、「電リク」と題された、視聴者参加型のゲームコーナー、「今週の新婚さん」という、視聴者から寄せられたエピソードを紹介するコーナー、「新人コーナー」として、新しい歌手を紹介するコーナー、そして「きんレモクイズ」といった、幅広い層が楽しめるコーナーが放送されていました。

生放送ならではのハプニングも？

番組は、東京12チャンネル局内のサブ（副調整室）から生放送で行われていたため、予期せぬハプニングもあったかもしれません。生放送ならではの臨場感と、時として起こる予期せぬ出来事が、番組に独特の雰囲気を与えていたのではないでしょうか。

番組の終了とその後

『きんレモ歌謡曲まいったタヌキの大放送』は、1975年3月に終了しましたが、その後、愛川欽也司会による歌謡番組『きんきんギラギラ大放送』が同じ時間帯に放送開始されました。これもまた、多くの視聴者から愛された番組だったと聞いています。

スタッフと放送局

番組の演出は板倉基氏（板さん）が担当。番組の成功には、こうしたスタッフの尽力も大きく貢献したと言えるでしょう。

放送局は、東京12チャンネル以外にも、北海道文化放送、岐阜放送、三重テレビ、びわ湖放送、近畿放送、サンテレビ、テレビ和歌山、日本海テレビ、広島ホームテレビなどで放送されました。一部の局では録画放送だったようです。

まとめ

『きんレモ歌謡曲まいったタヌキの大放送』は、愛川欽也と落合恵子の絶妙なコンビネーション、視聴者参加型のコーナー、そしてバラエティ豊かな構成によって、多くの視聴者から支持された歌謡番組でした。生放送ならではの臨場感や、ハプニングなども含めて、当時を知る人々にとっては、かけがえのない思い出深い番組と言えるでしょう。番組のタイトルや内容から、当時の流行や文化を感じ取れる貴重な資料としても、高い価値があると言えるのではないでしょうか。

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