くろゆり賞

くろゆり賞：笠松競馬場の夏の風物詩

岐阜県笠松競馬場で開催される地方競馬の重賞競走、くろゆり賞。正式名称は「中日新聞杯 くろゆり賞」で、中日新聞社が優勝杯を提供しています。お盆時期の8月中旬という開催時期も特徴的で、夏の競馬を彩る伝統的なレースとして知られています。

歴史と変遷

1972年に創設されたこのレースは、長い歴史を誇ります。創設当初から現在に至るまで、8月中旬のお盆の時期に開催されている点は変わっていません。距離は、第1回、第2回が1600m、第3回から第7回までは1800m、そして第8回以降は再び1600mに設定されています。

2018年までは東海地区所属馬限定の競走でしたが、2019年からは地方全国交流競走へと発展しました。これにより、全国各地から実力馬が集まり、レースのレベルは格段に向上。より多くの競走馬、そして競馬ファンを魅了するレースへと進化を遂げています。ただし、2021年は、残念ながら不祥事の影響で、開催が自粛されました。

出走条件と賞金

2024年のくろゆり賞の出走条件は以下の通りです。サラブレッド系オープン3歳以上の馬が対象となり、地方全国交流競走として開催されます。

優先出走権: サマーカップ優勝馬には優先出走権が与えられます。これは、サマーカップがくろゆり賞のトライアル競走としての位置づけにあることを示しています。
所属馬の出走実績: 他地区所属馬は前年7月19日から本年8月1日の間に自場所属としての出走実績が必要です。東海所属馬は、前年8月2日から本年8月2日の間に東海所属として出走実績が必要となります。
* 出走枠: 他地区所属馬は5頭以下、東海所属馬は5頭以上（原則、笠松3頭以上、名古屋2頭以下）と決められています。

負担重量は別定で、3歳は55kg、4歳以上は57kgで、牝馬は2kg減となります。

賞金は、1着600万円、2着210万円、3着120万円、4着60万円、5着30万円、着外6万円と、地方競馬の重賞競走としてふさわしい高額な賞金が用意されています。副賞として、中日新聞社賞、東海地方公営競馬協議会会長賞、（一社）岐阜県馬主会会長賞が贈られます。

歴代優勝馬

長年にわたる歴史の中で、数々の名馬がくろゆり賞を制覇してきました。それぞれの優勝馬の活躍は、競馬史に刻まれる輝かしい記録となっています。（具体的な歴代優勝馬のリストは、地方競馬全国協会のウェブサイト等で確認できます。）

まとめ

くろゆり賞は、地方競馬を代表する重賞競走の一つであり、夏の風物詩として多くの競馬ファンに愛されています。地方全国交流競走となったことで、さらに魅力的なレースへと進化し、今後もその人気は継続していくでしょう。サマーカップとの関連性、そして独特の開催時期、そして高額賞金など、くろゆり賞の魅力は多岐に渡ります。今後のレース展開にも注目が集まります。

もう一度検索