ぐんま車両センター

ぐんま車両センター

ぐんま車両センターは、群馬県高崎市双葉町に位置する東日本旅客鉄道（JR東日本）の車両基地です。首都圏本部の管轄下にあり、多様な車両が配置されています。

概要

倉賀野駅と高崎駅の間に位置し、八高線や事業用列車用の気動車、高崎地区の臨時列車用客車、SL、ディーゼル機関車、電気機関車が配置されています。そのルーツは1884年の日本鉄道高崎機関庫に遡り、高崎機関区、高崎第一機関区、高崎客貨車区などを経て、2022年に現在の名称となりました。

施設と業務

敷地は大きく3つのエリアに分かれています。

客車庫エリア: 客車の留置
車両留置線群・検修庫/SL検修庫エリア: 車両の留置、仕業検査、交番検査、臨時検修、車体修繕、車両清掃
電気機関車留置エリア: 電気機関車の留置

これらの業務の一部はJR高崎鉄道サービスに委託されています。

特に、SLや旧型客車は車齢が高いため、部品を新たに製作したり、手動ドアに戸閉装置を取り付けたりするなどの工夫が凝らされています。かつては大規模な給炭設備や扇形機関庫がありましたが、現在は縮小され、事務所庁舎、車両検修庫、車両清掃台、機械洗浄機、転車台などが残っています。

歴史

1884年、日本鉄道高崎機関庫として開設。1906年に国有化され、1922年には客貨車検修部門が分離されました。1936年に高崎機関区（初代）となり、1945年に高崎第一機関区と高崎第二機関区に分離。1987年に高崎第一機関区と高崎客貨車区が統合して高崎運転所となり、JR東日本に継承されました。2004年に高崎車両センター、2005年に高崎車両センター高崎支所を経て、2022年にぐんま車両センターとして独立しました。

年表

1884年：日本鉄道高崎機関庫発足
1906年：国有化
1922年：客貨車検修部門を分離
1936年：高崎機関区（初代）に改称
1945年：高崎第一機関区と高崎第二機関区に分離
1987年：高崎運転所発足、JR東日本に継承
2004年：高崎車両センターに改称
2005年：高崎車両センター高崎支所に改編
2022年：ぐんま車両センターとして独立

配置車両

配置車両には、八高線のキハ110系気動車、事業用のGV-E197系気動車、臨時列車用の12系客車、旧型客車、SL、ディーゼル機関車、電気機関車があります。

気動車: キハ110系、GV-E197系
蒸気機関車: D51形(498号機), C61形(20号機), 秩父鉄道C58形(363号機)
電気機関車: EF64形、EF65形
ディーゼル機関車: DD51形、DE10形、DE11形
* 客車: 12系客車、オハ47形、スハフ32形、スハフ42形、オハニ36形

過去の配置車両

過去には、キハ30・35形、キハ38形、キハ40形、キハ20形などの気動車、EF63形、EF55形、EF60形などの機関車、12系客車、スエ78形、マニ50形、オハフ50形などの客車、チキ6000形、ホキ800形、トラ90000形などの貨車が配置されていました。

まとめ

ぐんま車両センターは、その長い歴史の中で、様々な変遷を経て現在の形となりました。SLや旧型客車など、貴重な車両を擁するこの車両基地は、鉄道ファンにとって見逃せないスポットと言えるでしょう。

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