げーむじん

ゲーム雑誌『げーむじん』の歴史

『げーむじん』は、1998年2月に創刊された隔月刊のゲーム雑誌で、ティーツー出版から発行されていました。発行当初は、家庭用テレビゲーム機向けのさまざまなゲームを取り上げていましたが、特に恋愛ゲーム、いわゆるギャルゲーに特化した内容に変更されていきました。誌面には、ゲームの紹介や業界の動向に加え、独自のシュールな漫画を連載するなど、他のゲーム雑誌とは一線を画した魅力を持っていました。

編集長と誌面構成の変化

創刊当初からの編集長である木村晃は、1999年には季刊誌へと改題し、『げーむじんPARTNER』を発刊しました。この改題に伴い、雑誌の価格が改定され、内容もよりギャルゲーに特化したものへと進化しました。漫画家藤島康介が描く表紙イラストは、多くの読者に親しまれました。また、近藤敏信や雑君保プといったクリエイターも連載を持ち、雑誌独自の視点を確立していきました。

特に、特集記事においては、『どきどきポヤッチオ』など当時あまり注目されていなかった作品にも大胆にページを割き、深く掘り下げた内容を提供していました。このような独自のアプローチにより、愛好者やマニア層への支持を受け、熱心なファンを持つこととなりました。

休刊と出版の変遷

『げーむじん』は、2001年4月に発生したティーツー出版の民事再生法申請の影響を受け、2001年7月に『げーむじんPARTNER』を最後に休刊してしまいました。全17号の刊行が行われた後、その編集スタッフはエンターブレインに移籍し、同じような内容の季刊誌『PALETTA -THE VISUAL EXPRESS-』を創刊しました。この新しい雑誌もまた、ギャルゲーやビジュアル系ゲームの特集に力を入れ、2001年から2004年まで刊行されましたが、最終的には休刊しています。

掲載された漫画とその関連性

『げーむじん』では、雑君保プによる『ツボゲーグルメツアー』や、あずまきよひこの『わらびー』など、多彩な漫画が掲載されていました。これらの作品はゲーム業界のトレンドを反映し、同時に読者に笑いや楽しさを提供する要素として重要でした。

『げーむじん』およびその後の『PALETTA』は、創刊から一貫して魅惑的なビジュアルと情報を届け続け、独特なファンカルチャーを生んできたことは間違いありません。特に耽美なイラストとともに展開された特集記事は、多くの読者の記憶に残るものとなっています。今後もこのようなビジュアル系ゲーム雑誌の復活が望まれるところです。

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