小田和正の
シングル『こころ』は、
2007年8月15日に発売され、彼の通算25作目の
シングルとなります。この作品は
BMG JAPANからリリースされ、特にフジテレビ系列の月9ドラマ『ファースト・キス』の主題歌として広く知られています。また、2019年からは
キヤノンマーケティングジャパンのCMソングとしても使用されるなど、時代を超えて愛され続けています。
収録内容
シングルには、表題曲「こころ」とカップリング曲「
ワインの匂い」が収められています。「こころ」は小田が作詞・作曲・編曲を手掛けており、ドラマの感動的なストーリーにぴったりの楽曲です。一方、「
ワインの匂い」は
1975年に
オフコース名義で発表された楽曲のセルフカバーであり、彼の音楽的な成長を示しています。
コーラス参加メンバー
コーラスには、
光田健一や
松たか子が参加し、深いハーモニーを生み出しています。また、カップリング「
ワインの匂い」には佐藤竹善が参加しており、楽曲にさらなる魅力を加えています。特に、「こころ」は沖縄でボーカル・
ダビングが行われ、アーティスト達の息遣いが感じられる作品に仕上がっています。
ミュージックビデオ
この
シングルには、ミュージックビデオも製作されており、小田自身が演出と出演を行っています。15秒の
スポットCM用と60秒のフルバージョンが用意されており、特にイメージ・バージョンでは、
井上真央が
ウエディングドレス姿を見せる場面が印象的です。撮影は小田のバージョンが沖縄で、イメージ・バージョンは横浜のパルティーレ横浜ウエディングビレッジで行われました。
2007年8月27日付のオリコン・ウィークリーチャートでは、見事に初登場1位を獲得しました。この1位は、小田にとって16年5か月ぶりの快挙であり、ソロとしては2作目の栄冠となります。この時、小田は59歳11か月での記録を樹立し、年代別では他の歌手に比べて最年長での1位獲得となりました。この記録が長らく破られることはありませんでした。
収録メンバー
「こころ」と「
ワインの匂い」の収録においては、豪華なレコーディングメンバーが揃っています。ドラムはMansaku Kimuraが担当し、ベースはNathan East、
ギターにはYoshiyuki Sahashiが参加しています。
ストリングスはKinbara Strings Groupが手掛け、
ハープにはTomoyuki Asakawaが起用されるなど、様々な楽器の調和が生み出されています。特に、ミキシングは名スタジオBunkamura Studioで行われ、クオリティの高いサウンドが実現されています。
このように、『こころ』は音楽性だけでなく、視覚的な要素や世間での受け入れられ方においても非常に重要な作品であり、
小田和正のキャリアにおいて記憶に残る一曲となっています。