ことばのくに

『ことばのくに』は、1984年4月10日から1990年3月15日まで、NHK教育テレビジョンで放送されていた小学校2年生向けの学校放送（教科：国語）番組です。この番組は、子供たちが言葉の面白さを発見し、日本語の豊かな表現を学べるように工夫されていました。

番組の概要

1983年12月28日と29日にパイロット版が放送された後、1984年4月からレギュラー放送が開始されました。放送時間は、午前と午後の時間帯で、再放送も行われていました。

番組の内容と出演者

番組は、年度ごとに異なるキャラクターが登場し、それぞれ異なるテーマで展開されました。

パイロット版
山田俊司
ななせゆい
渡辺司

1984年度 - 1985年度
王様（二瓶鮫一）：ことばのくにの王様で、西洋風の衣装が特徴的です。
元太（渡辺司）：ごく普通の青年。
花子（中西由香力）：元太のガールフレンド。
かきとり（声：植竹真子）：番組内のショートアニメに登場する青い鳥で、漢字を紹介します。

この時期の番組では、王様が元太や花子のもとに現れ、王妃や召使い、おとぎ話のキャラクターたちとともに、文法や言葉の表現について楽しく学んでいくというスタイルでした。

1986年度 - 1987年度
新作（藤島新）：作家の男性で、オープニングテーマの歌も担当しました。
裕介（声：里見京子）：小学生の少年。
愛子（声：小山茉美）：小学生の少女。
へんしんタンマ（声：関根信昭）：ことばのくにの番人を名乗る怪人で、猫のような姿をしています。実は、ことばのくにの王様が変装した姿です。

この時期の番組は、新作の書斎での導入・説明パートと、新作が書いた物語という設定の人形劇パートで構成されていました。人形劇では、祐介と愛子がことばのくにを探す旅をし、へんしんタンマが2人に言葉に関するクイズを出すなど、様々な妨害をします。人形劇への移行時やエンディングでは、新作がパイプ状のドラムを叩きながら歌うのが特徴でした。

1988年度 - 1989年度
ラクラク仙人（声：八木光生）：洞窟に住む仙人。
キュー（声：小稗美穂子）：おばけの兄。
ミュー（声：増渕正子）：おばけの妹。

この時期の番組では、オープニングテーマは前シリーズから流用されていました。

『ことばのくに』は、子供たちが言葉に興味を持ち、楽しく学べるように工夫された番組でした。言葉の面白さを様々な角度から伝え、子供たちの言葉への関心を高める役割を果たしました。番組を通して、子供たちは日本語の豊かな表現に触れ、言葉を使う楽しさを感じることができたでしょう。

外部リンク

ことばのくに - NHK放送史
ことばのくに（ことばのくに（パイロット版）） - テレビドラマデータベース
ことばのくに（1984年度放送分） - テレビドラマデータベース
ことばのくに（1986年度放送分） - テレビドラマデータベース
* ことばのくに（1988年度放送分） - テレビドラマデータベース

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