ご近所の博物誌

『ご近所の博物誌』は、わかつきめぐみによって描かれた漫画作品です。1992年9月から1993年6月まで『LaLa』（白泉社）にて連載され、JETS COMICSから全1巻が刊行されました。

物語は、都から田舎の村へ調査にやってきた女性博物学者・二羽を中心に展開されます。両親を亡くし村長宅で暮らす少年・三稜は、二羽にいたずらを仕掛けますが、好奇心旺盛な二羽のペースに巻き込まれ、やがて研究助手として共に村の動植物を調査していくことになります。

主な登場人物

三稜（みくり）：両親を亡くし、村長夫妻に育てられている少年。村の動植物に詳しく、その知識を活かしていたずらを仕掛けますが、二羽との調査を通して自然への理解を深め、自身の将来について考えるようになります。
二羽（にう）：都から来た女性博物学者。村に滞在し、三稜と共に動植物の調査・記録に没頭します。調査のためなら、植物に家を明け渡すことも厭わないほどの強い好奇心の持ち主で、その人柄は村人たちにも愛されています。
* キキ：「木ネズミ」の子供。三稜が持ち込んだ「貧乏蔓」の実を食べて住み着き、三稜も手を焼くほどのいたずら好きで、旺盛な食欲で周囲を振り回します。

各話タイトル

1. 貧乏蔓＝びんぼうづる＝(1992年9月)
2. 夏怪談＝なつかいだん＝(1992年10月)
3. キキ (1992年11月)
4. 月光茸＝つきのひかりだけ＝(1993年12月)
5. 秋雁鳥＝あきかりどり＝(1993年1月)
6. 大晦日＝おおみそか＝(1993年2月)
7. 葉喰蛾＝はくいが＝(1993年3月)
8. 一客一亭＝いっきゃくいってい＝(1993年4月)
9. 夜咲花＝よるさくはな＝(1993年5月)
10. 春分＝しゅんぶん＝(1993年6月)

『ご近所の博物誌』は、個性的なキャラクターたちが繰り広げるユーモラスな日常を通して、身近な自然の面白さや奥深さを教えてくれる作品です。子供から大人まで、幅広い世代が楽しめるでしょう。

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