さいたま市長

さいたま市長

さいたま市長は、日本の政令指定都市であるさいたま市を代表し、その行政事務全般を統括する最高責任者です。地方公務員法において特別職の地方公務員に位置づけられており、市民による直接選挙によって選出されます。さいたま市の運営を担う重要なポストです。

選出方法と歴史

さいたま市は、第二次世界大戦後の民主的な選挙制度が確立された時代、具体的には2001年（平成13年）5月1日に成立した比較的新しい自治体です。そのため、市長の選出は市成立以降、一貫して公選によって行われています。市が発足してから最初の市長選挙は、2001年（平成13年）5月27日に実施されました。これにより、さいたま市には官選による市長が存在しません。

現職

現在（2024年時点）のさいたま市長は、清水 勇人（しみず はやと）氏です。

清水氏は2009年（平成21年）5月24日に初めてさいたま市長選挙に当選し、同年5月27日に就任しました。以降、当選を重ね、現在第5期目の任期を務めています。現在の任期は2029年（令和11年）5月26日までと定められています。

市長を補佐する副市長は複数名置かれており、現職は以下の通りです。

日野 徹（ひの とおる）氏：2016年（平成28年）6月17日選任、同年6月30日就任。
高橋 篤（たかはし あつし）氏：2017年（平成29年）10月20日選任、同年10月23日就任。
阪口 進一（さかぐち しんいち）氏：2019年（令和元年）6月28日選任、同年7月1日就任。

歴代市長と「代」の数え方

さいたま市長は市の成立（2001年）以降、全て公選により選ばれています。歴代の市長を数える際に用いられる「代」という表現には、いくつかの異なる数え方が存在し、比較する際にはその基準を理解しておくことが重要です。

主な数え方としては、以下の二通りが挙げられます。

1. 就任代（a方式）：就任ごとに1代とカウントする方法です。同一人物が連続して当選・就任した場合でも、就任の都度、代数を数えます。さいたま市はこの方式を採用しており、市の公式な代数はこれに基づいています。
2. 人数代（b方式）：同一人物による連続した任期をまとめて1代とカウントする方法です。これは実質的な人数ベースの数え方と言えます。

例えば、A氏が2期連続で市長を務めた場合、a方式では「1代目のA氏」「2代目のA氏」となりますが、b方式ではまとめて「1代目のA氏」と数えます。異なる自治体間で単純に「歴代〇代目の市長」といった比較を行う際には、どちらの方式で数えられているかを確認する必要があります。

また、一度市長を退任した人物が再び当選し就任する「返り咲き」があった場合に、その人物を改めて別の人物としてカウントする方式も理論上は存在しますが、現在のところ、さいたま市においては返り咲きによる市長は存在しません。

過去の市長選挙

さいたま市長は、市民による選挙で4年ごとに選出されます。過去の主な市長選挙実施年は以下の通りです。

2021年
2017年
2013年
2009年
2005年
* 2001年

これらの選挙を経て、市民の意思に基づきさいたま市の首長が決定されてきました。

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