さいたま赤十字看護専門学校

さいたま赤十字看護専門学校について

さいたま赤十字看護専門学校は、埼玉県さいたま市中央区に位置する私立の専修学校です。この学校は日本赤十字社が運営しており、1935年にその設立が認可されました。独自の教育体系と、時代のニーズに応じた看護教育を行ってきた歴史があります。

沿革の歴史

この学校の始まりは、日中戦争や第二次世界大戦における救護看護婦の増加が求められたことに端を発しています。日本赤十字社埼玉支部の附属看護婦講習所としてのスタートは、1936年4月10日であり、初めての学生が入学しました。1942年からは臨時救護看護婦の養成が始まり、戦後の1946年には甲種看護婦養成所としての認可を得ました。

その後、学校名は幾度か改称され、名前に「赤十字」を冠する形で多くの看護婦を育成してきました。1982年4月に埼玉県看護婦養成の受託を開始し、1994年にはその業務を円満に終えました。

2003年には現在の「さいたま赤十字看護専門学校」としての名前が定着し、看護教育の発展に寄与しました。しかし、2018年には新入生の受け入れを停止し、2020年3月6日に最期の卒業生となる第70回生の卒業式を行ったことで、長い歴史に終止符を打つことになりました。その後、学校跡地には日本赤十字学園が運営する日本赤十字看護大学の新学部・さいたま看護学部が設立されました。

学科・資格取得

さいたま赤十字看護専門学校では、看護学科における3年課程が提供されていました。卒業生はさまざまな国家資格の受験資格を有し、看護師としてのキャリアを築くことが可能でした。具体的には、看護師国家試験の受験資格を始め、保健師や助産師の養成機関に入るための資格、さらには養護教諭免許の養成機関への受験資格も得ることができました。

また、専門士の称号や四年制大学への編入学受験資格を取得することができ、様々な進路が選べたのも大きな特徴です。これにより、地域の医療の発展に貢献した看護専門職が多く輩出されました。

アクセス

アクセス面でも便利な位置にあり、大宮駅の東口からは西武バスを利用し、バス停「上落合七丁目」で下車後、徒歩約1分で到着します。また、さいたま新都心駅や北与野駅からもそれぞれ徒歩圏内でアクセス可能なため、多くの学生が利用していました。

この学校が培った看護の知識と技術は、今もなお多くの医療現場で活かされています。さいたま赤十字看護専門学校としての役割は終了しましたが、その精神は新しい教育機関に引き継がれ、次世代の医療人材育成に貢献し続けています。

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