さい帯血バンク

さい帯血バンクとは、白血病などの血液疾患の治療法である造血幹細胞移植、中でも臍帯血移植を必要とする患者さんのために、産婦さんから提供された臍帯血を適切に斡旋するシステム、およびその業務を担う公的機関を指します。

日本のさい帯血バンク

公的バンク

日本では、日本さい帯血バンクネットワークがバンク全体の連絡調整役を担っています。実際の臍帯血の検査・保存、患者さんや提供者の方々への対応といった実務は、独立した組織である各地のさい帯血バンク（現在は以下の6団体）が個別に行っています。

日本赤十字社北海道さい帯血バンク
日本赤十字社関東甲信越さい帯血バンク
一般社団法人 中部さい帯血バンク
日本赤十字社近畿さい帯血バンク
認定特定非営利活動法人兵庫さい帯血バンク
日本赤十字社九州さい帯血バンク


民間バンク

公的バンクへの提供が第三者への寄付となるのに対し、民間バンクは民間企業が展開している臍帯血保管サービスです。将来のために臍帯血を保管しておきたいというニーズに応えるものです。現在、以下の3社がサービスを提供しています。

ステムセル研究所
アイル
ときわメディックス

さい帯血バンクの種類と特徴

さい帯血バンクには、公的バンクと民間バンクの2種類があります。公的バンクは、白血病などの治療を必要とする患者さんのために、無償で臍帯血を提供します。一方、民間バンクは、将来の病気に備えて、臍帯血を有償で保管するサービスを提供します。どちらのバンクを選ぶかは、個人の考え方やニーズによって異なります。

公的バンクは、移植を希望する患者さんのための公共的な資源としての役割を担っています。厳格な品質管理のもとで臍帯血が保存され、移植の機会を必要とする患者さんに提供されます。

民間バンクは、家族の将来の健康リスクに備えるための選択肢を提供します。自己または家族のために臍帯血を保管し、必要が生じた際に利用することができます。

さい帯血バンクの利用を検討するにあたって

さい帯血バンクの利用を検討する際には、それぞれのバンクの目的やサービス内容、費用などを十分に理解することが重要です。公的バンクは無償で提供されますが、適合する臍帯血が見つからない場合もあります。民間バンクは保管料がかかりますが、将来の利用に備えることができます。

ご自身の状況やニーズに合わせて、最適な選択をすることが大切です。医師や専門家と相談しながら、慎重に検討することをおすすめします。

関連項目

献血
骨髄バンク
アイバンク
移植

外部リンク

造血幹細胞移植情報サービス - 日本赤十字社
兵庫さい帯血バンク
東京臍帯血バンク - 財団法人 献血供給事業団 東京臍帯血バンク部
* 関東甲信越さい帯血バンク

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