さがす (映画)

映画『さがす』の概要

『さがす』は2022年1月21日に公開された日本映画で、片山慎三が監督を務め、佐藤二朗が主演を果たしています。この作品はPG12指定であり、中高生以上に向けた内容となっています。

概要

本作では、懸賞金300万円の誘惑にかられた父親が失踪し、彼の行方を追う娘の姿が描かれます。これはアスミック・エースとDOKUSO映画館が共同で展開している次世代クリエイター映画開発プロジェクト「CINEMUNI」の第1弾作品でもあります。また、第26回釜山国際映画祭のニューカレンツ部門に正式出品されたことでも注目されています。

あらすじ

物語は、原田智がスーパーで20円足りないことを理由に万引きを試み、捕まってしまうところから始まります。彼の娘、楓はその場に急行し、父を助けようとします。しかし、その帰り道で智は「電車で300万の懸賞金のかかった連続殺人犯、山内照巳を見たかもしれない」と夢想します。これを聞いた楓は、彼の発言を軽くあしらいます。

ところが翌日、楓が目覚めると父の智が行方不明になっていることに気づきます。彼女は懸命に情報を探し、智が日雇い労働に出たことを知りますが、会ったのは父ではなく全く別の男でした。楓は直後に、町に掲示された指名手配ポスターを見て父の姿に似た男が連続殺人犯だと知ります。

その後、楓は父が経営していた卓球教室を訪問し、そこで山内と遭遇することになります。逃亡する山内を追いかける楓は、彼が落としたズボンのポケットから父のスマホや乗船券を見つけ、果林島行きを決意します。果林島では警察沙汰の事件が発生し、家の中には横たわる人物がいます。楓はその人物が父だと叫び、混乱の渦に巻き込まれるのです。

主な登場人物

• - 原田智（演：佐藤二朗）: 先妻の公子を亡くした後、娘の楓と二人三脚で生活を送るが、連続殺人犯の目撃情報を告げた後に姿を消す。

• - 原田楓（演：伊東蒼）: 父に対する愛情を持ちながらも彼の情けない姿に戸惑う娘。行動力に満ちており、行方不明の父を必死に探す。

• - 山内照巳（演：清水尋也）: 指名手配中の連続殺人犯で、SNSを通じて自殺希望者を狙って犯行を重ねる。

• - ムクドリ（演：森田望智）: 山内に接触した女性で、彼女の運命が物語の重要な要素となる。

• - 花山豊（演：石井正太朗）: 楓のクラスメートで、楓に恋心を抱くものの、その思いは報われない。

• - 蔵島みどり（演：松岡依都美）: 楓の担任であり、楓の父が失踪したことに関心を持つ教師。

制作スタッフ

監督と脚本を兼ねる片山慎三をはじめ、さまざまな才能が本作に参加しています。音楽は高位妃楊子、撮影は池田直矢が担当し、プロデューサー陣には豊島雅郎や仲田桂祐などが名を連ねています。

最後に

『さがす』は親子の繊細な絆や、愛情の複雑さを描写している感動的な作品です。謎が絡む展開と、登場人物たちの成長が見どころの映画といえるでしょう。

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