アスミック・エース

アスミック・エース株式会社

アスミック・エース株式会社（英: ASMIK ACE, INC.）は、日本において中堅の映画製作・配給を担う企業です。JCOM株式会社の完全子会社であり、主に海外映画の購入や著作権管理、ビデオソフト（DVD）の販売など多岐にわたり業務を展開しています。また、過去にはゲームソフトの開発や販売も手掛けていました。企業の略称としては「アスミック」や「AA」、「AAI」、「アスエー」などが用いられています。

沿革

会社の起源は1981年に遡ります。原正人氏が設立した株式会社ヘラルド・エースから始まり、1985年には住友商事や講談社と共同で株式会社アスミックが設立されました。1995年にヘラルド・エースは角川書店との提携を経て、株式会社エースピクチャーズに名称を変更します。

1998年には、このエースピクチャーズとアスミックが合併し、アスミック・エース エンタテインメント株式会社が誕生しました。その後、2004年には形態の変更があり、アスミック・エースが保有するゲームタイトル「ドカポン」シリーズの著作権をスティングに譲渡しています。また、角川エンタテインメントがドリームワークスの日本国内での配信権を獲得したことにより、アスミック・エースがその映画の配給を担当することとなりました。

接近する2006年には住友商事が角川書店への株式を増やし、2007年には株主が角川映画に移動します。2010年になると、住友商事は角川映画が持つ株式を取得し、2012年には完全子会社化された後、全株式がジュピターテレコムに譲渡されます。そして、2012年には社名がアスミック・エース株式会社に変更されました。

主な作品

アスミック・エースが手掛けてきた映画には、数々の名作が存在します。ヘラルド・エース時代の代表作として『南極物語』や『乱』、エースピクチャーズ時代には『リング』や『スワロウテイル』、そしてアスミック・エースエンタテインメントとしての作品には『ピンポン』や『不夜城』などが挙げられます。特に、岩井俊二監督の作品は数多く制作されており、多くのファンに支持されています。さらに、アニメやテレビ番組の制作にも力を注いでおり、例えば『妄想代理人』や『ハチミツとクローバー』シリーズなども手掛けています。

ゲーム部門

アスミック・エースは、かつてゲームソフトの制作や販売も行っていました。「ドカポン」シリーズをはじめとする多くのゲームがこの時期にリリースされ、プレイヤーからの支持を得ていました。これらのゲームは今もなおファンに楽しまれています。

現在の活動

現在、アスミック・エースは映画製作と配信に加え、映像コンテンツの製作にも注力しており、国内外の優れた作品の発掘と提供に努めています。特に、近年ではデジタル配信の普及に伴い、視聴者のニーズに応える形で新しい形のエンターテインメントを提供しています。社の公式サイトやSNSを通じて、最新情報の発信を行い、若い世代を中心にその存在感を高めています。アスミック・エースは今後も新たな挑戦を続け、業界の発展に貢献していくことでしょう。

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