さくらさくら (テレビドラマ)

テレビドラマ『さくらさくら』の概要

『さくらさくら』は、1977年3月19日から同年の9月17日までの間、フジテレビ系列の『土曜劇場』で放送されたテレビドラマです。この作品は、日本初の女性医師専門学校の創設に尽力した吉岡彌生の人生を描いています。

内容の背景

物語は、明治から大正時代を背景に、彌生が生涯を通じて成し遂げた業績や家族との関係を描き出しています。彌生は静岡県小笠郡土方村に生まれ育ち、名医の家系に育ちました。彼女の父である要斎は、幕末の時代に江戸で医学を学び、その腕を持つ村の名医として知られていました。彌生は17歳の時に東京で医学を学ぶ決意をし、父にその想いを伝えましたが、当初は「女には無理だ」と厳しく反対されました。このことが両親との間に激しい対立を生みます。

しかし、彌生は祖母の梅や母の千勢、さらに兄の俊太郎の支持を受け、なんとか父を説得し、明治22年（1889年）に東京へと旅立ちました。彼女は俊太郎と同じ下宿に住み、済生学舎に入学し、女医を夢見る若者としての新たな一歩を踏み出します。

女医としての活躍

彌生は、日本で27番目の女性医師となり、山岡荒太と結婚した後、実誠学院を設立し、実誠病院を経営しました。さらに、済生学舎が専門学校へと昇格する際に、締め出された女学生たちに新たな学びの場を提供するために女医学校を設立しました。このように、彌生は女医として、そして女性の自立を促す教育者として、多大な業績を残しました。

キャストの一覧

このドラマには多数のキャストが登場し、物語を盛り上げます。以下は主なキャストの一覧です。

• - 土方（山岡）彌生：浅茅陽子
• - 土方要斎：大滝秀治
• - 土方千勢：馬渕晴子
• - 土方俊太郎：大門正明
• - 土方梅：村瀬幸子
• - お志麻：紀比呂子（俊太郎の恋人）
• - 喜作：西田敏行
• - 伊集院瑞穂：樹木希林（悠木千帆）
• - 山岡荒太：新克利
• - 田坂義則（アンスル先生）：フランキー堺
• - 伊作（下宿の主人）：近石真介

この他にも多くのキャストが登場し、各々の役柄に応じたストーリーラインを展開します。

スタッフ・制作

ドラマ『さくらさくら』の脚本は大西信行が全話を担当し、演出は戸崎春雄と浜忠臣が行いました。フジテレビの制作により、視聴者の心に響く作品としての地位を確立しました。

まとめ

このドラマは、医師として初めての道を切り開いた女性、吉岡彌生の波乱万丈な人生を描いた感動の物語です。女性の教育や医療の重要性を訴える内容も反映され、視聴者に深い感銘を与えました。

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