新克利

新 克利のプロフィール

新 克利（あたらし かつとし、1940年12月4日生まれ）は、日本で活躍する俳優および声優である。東京にて鳶職の家庭に生まれ、都立三田高校を卒業後、法政大学法学部に進学したが、2年で中退。その後、俳優座養成所に入所し、1964年に卒業して団員となった。

初期のキャリア

新克利のキャリアは、1968年のテレビドラマ『肝っ玉かあさん』に医師役としてレギュラー出演することから始まった。これにより、一気に人気を得ることとなる。彼は、石井ふく子プロデュースの作品にしばしば出演し、誠実そうなキャラクターを演じることが多かった。

一方で、私生活ではスキャンダルもあった。特に、長山藍子との不倫が週刊誌で報じられた後は、出演が減少したことも彼の人生に影を落とした。

代表的な出演作

新克利は、数多くのジャンルのテレビドラマに出演している。大河ドラマ『太閤記』や『竜馬がゆく』では重要な役どころを演じ、特に『必殺仕置屋稼業』では印玄役を演じたことが、彼の代表作となっている。印玄が悪人を突き飛ばすシーンにおける名セリフ「止めて!助けて!」は、多くの視聴者の記憶に残る名場面となった。

また、彼の声質は関口宏に似ているとされ、一度関口の兄と勘違いされることもあった。

多彩な役柄

新は、テレビドラマにおいても幅広い役柄をこなし、多数の作品に出演してきた。『水戸黄門』や『大岡越前』などの人気作品では、悪役から善人まで様々なキャラクターを演じ分けることができる技量を見せつけた。特に、1970年代から80年代にかけては、数多くのサスペンスや時代劇に登場し、その印象的な演技が視聴者の心を掴んだ。

映画と声優活動

テレビでの活躍に加え、新は映画にも多く出演している。『日本仁侠伝 血祭り喧嘩状』や『二百三高地』など、さまざまなジャンルの作品で存在感を示した。また、吹き替えの分野でも実績があり、アラビアのロレンスやキングコングなどの作品で多くのキャラクターを演じてきた。

プライベートと現在

新克利は、芸能界での成功の裏にはさまざまな苦労があった。スキャンダルや役の減少を経験しながらも、彼は俳優としての道を歩み続けている。俳優業にとどまらず、声優や舞台でもその才能を発揮し続けている。

日本の演劇界において重要な役割を果たしている新克利は、その多才な演技力を活かし、視聴者に感動を与え続けている。

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