さくら住座

さくら住座の概要

さくら住座（さくらじゅうざ）は、岡山県岡山市中区に位置する市営住宅およびその周辺の町名です。この地域の歴史は深く、元々は「花畑（はなばたけ）」と「網浜（あみのはま）」という地名がありました。1889年（明治22年）に岡山市として市制が施行された際、これらの地区は岡山市に組み込まれました。さらに1967年（昭和42年）に住居表示事業が行われ、網浜・花畑の一部がさくら住座となりました。この町名は、旭川に架かる桜橋に由来しています。

歴史と住宅の整備

さくら住座における住宅の整備は、1951年（昭和26年）から1953年（昭和28年）にかけて行われ、当初は9棟、計176戸の集合住宅が設置されました。これらの旧1号棟から9号棟は、地域の住環境を整え、団地としての基盤を築くことに貢献しました。旧1・4・5号棟は元々岡山県営住宅「花畑団地」として知られ、2012年度に岡山市に無償譲渡されました。一方で、旧2・3・6 - 9号棟は最初から岡山市営住宅として供給されてきました。

このエリアにある岡山市営住宅は、鉄筋コンクリート造であり、建て替え前の段階でもっとも古い部類に入ります。最古の住宅は1949年度（昭和24年度）から1952年度（昭和27年度）に建設された門田白鳥住座で、2020年には解体されました。

再生事業と建て替え計画

平成時代に入ると、老朽化した住棟を再建する必要性が高まりました。これを受けて、岡山市はさくら住座を中心に、門田白鳥住座との統合を図る「さくら住座再生事業」を実施することとなりました。2014年（平成26年）には第1期工事として、旧1 - 4号棟を解体し、その跡地に新しい1号棟が整備されました。

続く第2期工事では、2017年（平成29年）に旧5・6・7号棟の解体作業が行われ、そこにも新しい2号棟が建設されました。また旧8・9号棟も解体され、現在は居宅介護支援事務所が建てられています。これらの整備に合わせて、北側に位置する岡山市立東山中学校の用地拡大も実施され、団地全体の面積は少し縮小されました。

近隣の教育機関

さくら住座周辺の小・中学校の学区は明確に指定されています。公立の学区には近隣の学校が含まれており、地域の住民は安心して通学することができます。

立地と周辺環境

さくら住座の位置する地域は、周囲に美しい自然と便利なインフラが整っています。西側には旭川が流れ、南西には桜橋が架かっており、交通面でも便利です。南向かいには岡山ガスの本社ビルが立っています。周辺には岡山市立東山中学校や岡山旭東郵便局も存在し、地域のコミュニティ機能も充実しています。

まとめ

さくら住座は、岡山市中区における市営住宅の重要な一部であり、地域の歴史や文化と密接に結びついています。老朽化した住宅の建て替えと再生事業の取り組みが進む中、このエリアは住環境の向上を目指しています。今後もさくら住座は岡山市の発展に寄与し続けることでしょう。

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