さぬき市志度総合運動公園野球場

さぬき市志度総合運動公園野球場

香川県さぬき市に位置する志度総合運動公園の一施設として、さぬき市志度総合運動公園野球場は設けられています。1984年4月1日に供用が開始されたこの野球場は、地域の主要なスポーツ施設の一つとして、多岐にわたる用途で利用されています。

歴史と主な利用実績

開場以来、様々な野球イベントの舞台となってきました。特に、1993年に四国地方で開催された国民体育大会（東四国国体）においては、高校野球の硬式部門の会場として重要な役割を果たしました。現在でも、高校野球の秋季香川県予選の一部試合が行われているほか、四国アイランドリーグplusに所属する香川オリーブガイナーズが公式戦の一部を主催球場として使用しています。また、2010年には、香川県営野球場が高校野球の秋季四国大会会場として利用されていたため、代替として香川オリーブガイナーズが出場した独立リーグ日本一決定戦（グランドチャンピオンシップ）の試合もこの球場で行われました。

構造上の特徴

この野球場は、その観客席構造にいくつかの特徴を持っています。一塁側のスタンドは、球場への主要な入り口部分にアーチ状の構造を形成しており、独特の外観を呈しています。一方、三塁側のスタンドは非対称な形状をしており、隣接するさぬき市志度音楽ホールの敷地につながる斜面に沿って配置されています。

ネーミングライツの導入と変遷

さぬき市は、施設の維持管理費用などの歳入確保策の一環として、2009年3月に市が所有する他の二つの野球場（津田・長尾）と共に、この球場の命名権を公募しました。その結果、同年5月22日に高松市に本社を置く企業、アークバリア株式会社との間で契約が締結され、球場には「アークバリア ベースボールパーク 志度」という愛称が付与されました。この契約は当初、2013年度末までの5年間とされていました。契約期間満了後の状況について、公的な発表や報道は確認されていませんが、2015年に入ると、愛称の使用状況に変化が見られました。同年3月時点では、市の総合運動公園ウェブサイトの球場案内ページにまだ旧愛称が記載されていましたが、9月までには削除されました。また、四国アイランドリーグplusが発表する試合日程表における球場の通称も、2014年3月発表時の「アークバリアBP志度」から、2015年3月発表時には「志度総合運動公園」へと変更されています。さらに、地元紙である四国新聞の報道でも、2014年8月時点では愛称での表記が見られましたが、2015年4月以降は元の「志度総合運動公園」という表記に変わっており、この頃から愛称の使用が終了した状況がうかがえます。

施設概要

グラウンド面積: 12,233平方メートル
両翼: 91メートル
中堅: 121メートル
内野: 黒土混合土
外野: 天然芝
収容人員: 5,000人（バックネット裏は座席、内野一・三塁側は仮設スタンド、外野は芝生席）
スコアボード: パネル式（指名打者制非対応）
ナイター設備: 簡易型6基を設置（照度は不明）

交通アクセス

公共交通機関を利用する場合、四国旅客鉄道（JR四国）高徳線または高松琴平電気鉄道志度線の志度駅で下車し、徒歩で約20分です。さぬき市コミュニティーバスの志度～小田線を利用し、「徳島文理大・音楽ホール口」バス停で下車すると、球場はバス停からすぐの場所にあります。自動車でのアクセスには、高松自動車道の志度インターチェンジが最寄りのインターチェンジとなります。

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