さよらなエトランジュ

『さよならエトランジュ』は、2002年12月20日にオービットのCLOVERブランドより発売された18禁ゲームです。CLOVERのデビュー作であり、『モルダヴァイト』と同時発売されました。

作品概要

この作品は、コールドスリープから目覚めた主人公と、彼を取り巻くヒロインたちの心の交流を軸に物語が展開されます。
また、『さよならエトランジュ』と『モルダヴァイト』の2作品に同封されている応募券を郵送することで、同レーベルの作品『プラチナウインド』を無料で入手できるキャンペーンが行われました。『プラチナウインド』は、このキャンペーンとCLOVERデビューイベントでのみ配布された希少な作品です。

ストーリー

物語の舞台は、主人公がコールドスリープに入ってから200年後の未来。重傷を負った主人公は、医学の進歩を期待してコールドスリープに入りますが、目覚めた先は未知の未来でした。「おわかれじゃないから、あいさつは『さよなら』」というキャッチフレーズが示すように、主人公とヒロインたちの出会いと心の交流が描かれます。

世界観

主人公の過去の発言から、コールドスリープに入る前は比較的現代に近い時代であったと推測できます。しかし、物語の舞台となる200年後の世界では、主人公が駆るバイクや、ヒロインの一人である晴香のホバーブレード、多機能な端末など、進歩した技術が数多く登場します。

登場人物

剣咲透（けんさき とおる）
主人公。コールドスリープから目覚めた際、身元に関する記憶を全て失っていました。名前は生体工学研究所員の投票によって決定されました。短気で言葉遣いが悪い一方で、端正な顔立ちと優秀な成績から女性に人気があります。未来に目覚めた自分の居場所に苦悩しています。
如月晴香（きさらぎ はるか）
声：籐野らん
主人公の解凍を担当した、如月柊子博士の娘。無邪気で世話焼きな性格です。「おはようさんだよ、透っ！」という特徴的な言葉遣いをします。外見は小学生ですが、主人公と同い年くらいです。運動能力を補助する「ホバーブレード」を履いており、学校では陸上部に所属し、走高跳をしています。母親の柊子を「トーコちゃん」と呼びます。
片緒ケイ（かたお けい）
声：新名はるか
晴香や透が通う学校の教師。親しみやすい性格と容姿で、生徒たちから人気があります。
楠瀬杏（くすのせ きょう）
声：まきいづみ
言葉数が少なく、他人と話すのが苦手な資産家の令嬢。帽子を触られるのを極端に嫌います。不良に絡まれているところを透に助けられてから、彼に懐くようになります。他人には絶対に逆らわない性格には、特別な事情があるようです。永沢薫とは家族ぐるみの付き合いです。
神坂奈緒（こうさか なお）
声：青山ゆかり
大きなリボンがトレードマークの美少女。成績優秀で、ミス鳳学園の候補です。普段は良い子を演じていますが、ある出来事をきっかけに透の前で本性を現します。
永沢薫（ながさわ かおる）
声：椎名昌弥
中性的な容姿で、オカマのような言葉遣いをする男性。優れた嗅覚を持ち、調香師を目指しています。香りの嗅ぎ分けで性格までも見抜くことができます。学校では透の良き友人となります。
如月柊子（きさらぎ とうこ）
声：佐伯典
コールドスリープしていた主人公の解凍を行った生体工学研究所の所長で、晴香の母親。研究所に篭って酒を飲むこともありますが、娘の晴香には母親らしい一面を見せることもあります。能天気で頼りない印象ですが、若くして博士号を取得するほど研究者としての能力は高いです。
氷垣竜一（ひがき りゅういち）
声：今田鉄男
生体工学研究所の副所長で、柊子の助手です。透を警戒して殴ってしまいますが、その後和解します。温厚な性格の好青年です。
少女
時折、幻のように透の前に姿を現す謎の少女。
ヨシアキ
学校の不良グループの一人。ピンク色の髪を立たせ、左耳にピアスをしています。冷静な性格で、グループのブレーキ役になることもあります。
ノブ
学校の不良グループの一人。金髪で首輪をしています。小心者で、ケンジを恐れています。
アキラ
学校の不良グループの一人。紫色の髪でそばかすがあります。空手の有段者で、可愛らしい容姿に反して短気で冷酷な性格です。
ケンジ
* 学校の不良グループの一人。長髪でバンダナを巻き、額に赤い刺青のようなものがあります。永沢薫の弟です。

その他

個性豊かな登場人物たちが織りなす、未来を舞台にした恋愛アドベンチャーゲームです。それぞれのキャラクターが抱える過去や秘密が、物語の展開を深く彩っています。

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