さんふらわあ ぱーる

さんふらわあ ぱーる：神戸と大分を結ぶ快適な航海

概要

「さんふらわあ ぱーる」は、商船三井フェリーが運航する旅客船で、神戸港（六甲アイランドフェリーターミナル）と大分港を結ぶ航路に就航しています。2008年1月16日、神戸-大分航路の直行便としてデビューしました。元々はダイヤモンドフェリーが運航する「スターダイヤモンド」の代替船として三菱重工業下関造船所で建造されたもので、船名はダイヤモンドフェリーの「フェリーパール」に由来しています。2009年11月1日からは、関西汽船とダイヤモンドフェリーの統合に伴い、フェリーさんふらわあによる運航となりました。この際に、船体のファンネルマークも変更されています。船内デザインは、著名なデザイナー渡辺友之氏によるもので、「うらら」をテーマにした洗練された空間が特徴です。


船内設備

船内は、快適な旅を演出する様々な設備が整っています。客室はすべて洋室となっており、プライバシーを重視した設計です。2016年には、ツーリストルームの一部を改装して「プライベートベッド」が設置され、さらに2024年には、ツーリスト客室へのUSB電源設置やパブリックスペースの改装など、リニューアルが行われました。個室やプライベートベッドを利用する際には、使い捨てのカードキーが発行されます。

設備としては、広々としたエントランス、散策に最適なプロムナード、開放的な展望デッキ、バイキング形式のレストラン（朝食・夕食）、売店、自動販売機、展望浴場、シャワールーム、ゲームコーナー、キッズスペース、喫煙サロン、そしてペットルームなどが用意されており、様々なニーズに対応できるよう配慮されています。


安全と歴史

「さんふらわあ ぱーる」は、安全運行を最優先事項として運用されています。しかし、過去には幾つかの事故やインシデントも経験しています。

2009年10月には、同型船「さんふらわあ ごーるど」で油圧式可変ピッチ推進装置の故障が発生。調査の結果、設計上の欠陥が原因であることが判明し、「さんふらわあ ぱーる」でも同様の損傷が確認され、対策品への交換が行われました。

2014年1月には、神戸港での荷役中に貨物船と接触、船体に損傷を受けましたが、応急処置の後、運航を再開しました。

2017年12月には機関故障により長期運休を余儀なくされ、約9ヶ月に渡り運航を見合わせ、代替船として「さんふらわあ さつま1」が臨時運航に就きました。


まとめ

「さんふらわあ ぱーる」は、安全と快適性を両立させた、魅力的なフェリーです。充実した設備と、長年にわたる運航実績、そして過去の経験から得られた教訓を活かし、これからも安全で快適な航海を提供し続けることでしょう。 神戸と大分を結ぶ航路を利用する際には、ぜひ「さんふらわあ ぱーる」をご検討ください。

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