さんぷんまる

番組概要

「さんぷんまる」は、NHK総合テレビで放送される情報・教養番組です。この番組は、各界の著名人が持つ独特のこだわりや趣味、さらには日常生活に役立つ情報を焦点に当てています。視聴者がより豊かな人生を送るための「秘伝」を提供することを目的としています。

番組には、忍者キャラクター「ちんぷんまる」と「かんぷんまる」が登場し、ゲストの発言に対して独特の切り返しやツッコミを繰り広げます。この2人の忍者は電線の上で日本酒を楽しむシーンで視聴者を和ませ、ユーモラスな雰囲気を醸し出しています。なお、タイトルに名を連ねる「さんぷんまる」は、番組内では無言のキャラクターで、オープニングやエンディングの一部にのみ登場します。

放送の歴史

「さんぷんまる」の起源は2007年にさかのぼります。当初はNHKの「番組たまご」として数回放送された際、「大人のための3分教養講座」という形式で進行されました。この時期は各ゲストが3分間で秘伝を語るスタイルだったことが特徴です。視聴者から高い評価を受けたことで、2008年4月3日にレギュラー放送が開始され、番組の形式も短縮されて15分に改められました。

制作体制

この番組は、NHKと日本テレビグループの制作会社である日テレアックスオン（AX-ON）が共同制作しています。なお、NHKに関連した団体を通さず外部からのプロダクションに制作を依頼した点が特徴的です。音楽には、電気グルーヴの「さんぷんまるのうた」が使用されており、この楽曲には特別なバージョンが収録されています。

放送日時

2007年から2009年にかけての放送は、様々な時間帯で行われました。「番組たまご」時代は深夜帯に放送されていたのに対し、レギュラー放送では木曜日の22:45から23:00の時間帯が定番とされました。また、水曜日には再放送も行われ、BS2でも難視聴対策放送が実施されました。

声の出演

番組初期にはタカアンドトシが「さんぷんまる」を担当し、ナレーターは加賀美幸子さんが務めました。レギュラー放送では、ちんぷんまる役にピエール瀧、かんぷんまる役に荒川良々が配置され、ナレーションには来宮良子さんが起用されました。

不祥事と番組の終了

しかし、2008年10月23日の放送回では、あるアダルトビデオの男優が一般のサラリーマンとして街頭インタビューを受けていたことが発覚しました。この件が理由で担当の下請けスタッフが降板し、結果적으로2009年3月12日をもって放送が終了する形となりました。

余談として、この終了10年後、ちんぷんまる役のピエール瀧がコカイン使用の容疑で逮捕されたニュースも話題となりました。

終わりに

「さんぷんまる」は、そのユニークなスタイルと著名人の秘伝を学べる貴重な番組だっただけに、多くの視聴者に愛され続けてきました。今なお、その名残は多くの人々の記憶に残っています。

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