しまかぜ (護衛艦)

練習艦「しまかぜ」について

「しまかぜ」（ローマ字：JS Shimakaze, DDG-172→TV-3521）は、海上自衛隊の重要な練習艦であり、はたかぜ型護衛艦の第2艦です。この艦名は「島に吹く風、島から吹いてくる風」という意味を持ち、3代にわたって「島風」と名付けられた日本の艦艇に継承されています。

艦歴の概略

「しまかぜ」は、昭和58年度において4,500トン型護衛艦2312号艦として計画されました。1984年3月に三菱重工業長崎造船所で発注され、1985年1月に起工し、1987年1月に進水しました。そして、1988年3月23日に正式に就役し、舞鶴に配備されました。

特筆すべきは、その排水量が同型の1番艦「はたかぜ」よりも50トン大きいことで、これは進化した揚錨機や揚艇機などの装備改善によるものです。1988年にはアメリカでのターター装置装備認定試験や米国派遣訓練にも参加し、その能力を高めてきました。

1990年には、ハワイやサンディエゴ地域での環太平洋合同演習「リムパック90」に参加し、多国籍の艦艇とともに戦術訓練を行いました。1993年も再びアメリカ海軍との訓練を行い、その後の数年間でも様々な派遣訓練に出漁しました。

近年の活動

2005年3月から7月にかけて、テロ対策特別措置法に基づいてインド洋に派遣され、重要な任務を遂行しました。2007年には第2護衛隊群第62護衛隊に編入され、その後定係港が佐世保に転籍しました。これにより、更なる訓練と活動が期待されました。

2011年にはブルネイでの国際観艦式に参加、さらに2012年にはオーストラリア海軍との共同訓練も行いました。これらの活動により、地域の安定性と連携強化に寄与したのです。

政府とのタスク

「しまかぜ」は、様々な任務をこなしてきた艦であり、2019年にはカナダ海軍との共同訓練で対潜戦訓練や射撃訓練を実施しました。また、2020年には中国籍の漁船との衝突というトラブルも経験したものの、人的被害はなく航行には支障がなかったことが報告されています。

2021年には艦種が変更され、練習艦として新たな役割を担うことになりました。これに伴い、艦番号もTC-3521に変更され、呉に転籍しました。その後も2022年には遠洋練習航海に参加し、国際的な連携訓練を引き続き実施しています。

2024年には、南シナ海でアメリカ海軍との共同訓練を予定しており、これからもその活動は続くでしょう。

結論

「しまかぜ」は、その艦歴を通じて多くの国内外の任務に従事し、海上自衛隊の活動の中で大きな役割を果たしてきました。練習艦としての新たな挑戦や国際的な協力を通じ、ますますその存在意義を高めています。今後の活動にも期待が寄せられます。

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