しゃぼてん

『しゃぼてん』は、野中英次による日本の漫画作品です。当初は『モーニング新マグナム増刊』（現イブニング）で連載が開始され、その後『モーニング』へと移行しました。作品は、読者の共感を呼ぶ「あるあるネタ」を中心とした、一話完結のショートギャグ漫画として展開されています。

作品全体は全35話と、読切1話で構成されています。各話は独立しており、ストーリー上の繋がりはありません。内容は多岐にわたり、日常の出来事を面白おかしく描いたものから、奇想天外な空想話、未来予想図まで、様々なテーマを扱っています。それぞれの作品タイトルは、全て2文字の熟語または単語で構成されているのが特徴です。また、単行本では、各タイトルの意味が講談社発行の国語辞典から引用され、掲載されています。

連載は、当時の『モーニング』編集長であった工富保の意向により、35回で打ち切りとなりました。工富は「もういいだろと思って」と打ち切りの理由を語っています。しかしその後、『週刊少年マガジン』で野中英次が『魁!!クロマティ高校』を連載中に、工富が『マガジン』の編集長に就任しました。その際、打ち切り対策として野中英次の特集が組まれ、その際に新作が1話、『週刊少年マガジン』2003年27号に掲載されました。この新作は、残念ながら単行本には未収録となっています。

単行本はモーニングKCから2001年4月23日に刊行されています（ISBN 978-4-06-300230-0）。

『しゃぼてん』は、野中英次ならではの独特な世界観と、シュールなギャグセンスが光る作品です。短いストーリーの中に、笑いと共感が凝縮されており、気軽に楽しめる作品として、多くの読者に愛されています。未収録作品の存在は残念ですが、単行本でその魅力を十分に堪能することができます。

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