しゃぼん玉 (テレビドラマ)

テレビドラマ『しゃぼん玉』

『しゃぼん玉』は、1991年10月10日から12月19日の間にフジテレビ系列の「木曜劇場」枠で放送された、東映制作のテレビドラマです。本作の主演を務めたのは、シンガーソングライターであり俳優でもある長渕剛です。

あらすじ

物語は、西新宿に診療所を開業している元ゴロツキの医師、矢島鉄平を中心に展開します。彼は権力や金銭を嫌い、弱者に対して深い愛情を持つキャラクターです。矢島は診療所で地域の人々を診療しながら、弟分の中村三郎や平野丈次などの仲間たちの面倒を見て日々過ごしています。

しかし、彼の生活は「西新宿再開発計画」という名のもとに進行する暴力団・銀龍会による地上げの脅威に晒されます。特に、彼の診療所があるビルもそのターゲットとなり、矢島は地域を守るために立ち上がります。この計画は一政治家の利権が絡んでおり、矢島はその権力に対抗する様子が描かれています。

概要

本作の第一回目の放送は「西新宿のチンピラ医者ポー」と題され、視聴者の注目を集めました。放送ライブラリーでは、このエピソードを観ることができます。

キャスト

矢島 鉄平（演：長渕剛）

「西新宿 矢島診療所」の医師であり、愛称は「ポー」。彼は過去の悲しみから人を愛することができず、権力に頼らずに弱者を守ることに全力を注ぎます。

青山 涼子（演：清水美砂）

バーリントン証券の社員で、冷静なフリーディーラー・朝倉と恋愛関係にありますが、彼に対する物足りなさから、情熱的なポーに惹かれます。

中村 三郎（演：哀川翔）

自動車整備工で、ポーと出会ったことで過去の生活から決別します。ポーを兄のように慕い、彼の診療所をしばしば訪れます。後にラーメン屋で働き始めます。

西原 ゆかり（演：国生さゆり）

コンビニの店員で、ポーとの繋がりから彼に好意を寄せます。

山崎 昌弘（演：石倉三郎）

一度は医療の道を捨てた警官で、ポーの友人でもあり、診療所に頻繁に姿を見せます。

安田 春男（演：山田辰夫）

暴力団に属していたチンピラで、ポーの指導のもとで新たな人生を歩み始めます。

南条 英輔（演：山村聡）

再開発計画を背後で操る政治家で、物語の重要な敵キャラクターとなります。

辻 岩男（演：岡田英次）

ポーの父親代わりとして彼を支える居酒屋の主人で、抗争に巻き込まれ命を落とします。

スタッフ

本作の企画には前田和也と河野雄一が名を連ね、脚本は大久保昌一良、演出には若松節朗と河野圭太が携わりました。長渕剛が主題歌「しゃぼん玉」を歌い、音楽は瀬尾一三が担当しました。

放送と評価

『しゃぼん玉』はそのドラマ性とキャストの演技によって、多くの視聴者から評価を受けました。物語のテーマは現代社会における権力と弱者の対立を鋭く描写しており、今なお多くのファンの心に残る作品となっています。

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