しらぬい (護衛艦)

護衛艦「しらぬい」（DD-120）

護衛艦「しらぬい」は、海上自衛隊に属する護衛艦で、あさひ型護衛艦の2番艦です。この艦名は日本の伝説的な火の玉「不知火」に由来し、過去に存在した東雲型駆逐艦や陽炎型駆逐艦と同名の艦艇があり、これで3代目にあたります。

艦歴と建造

「しらぬい」は、平成26年度の中期防衛力整備計画に基づいて、2016年5月に三菱重工業で起工されました。2019年2月に正式に就役し、第3護衛隊群第7護衛隊に配属され定係港は大湊に設定されました。大湊基地に新型護衛艦が配備されるのは35年ぶりとなります。

訓練と演習

就役以来、「しらぬい」は多くの国内外の共同訓練に参加しています。2021年3月には、米海軍の駆逐艦と共に関東南方からグアム北方の海域で日米共同訓練を行いました。また、2021年8月から11月にかけてはインド太平洋方面派遣訓練に参加し、多国籍の海軍と共に共同訓練を実施しました。特に、8月26日から29日には日米印豪共同訓練（マラバール2021）に参加し、対潜戦や防空訓練などを行っています。

2022年も訓練は続き、日米共同訓練に加え、日本海で海上保安庁との共同訓練も実施しました。さらに、2023年にはインド太平洋方面派遣訓練（IPD23）に参加するため大湊基地を出港し、米海軍や他国との多国籍訓練を通じて技術と共同作戦能力を高めました。

装備技術

「しらぬい」は、先進的な武器システムを搭載しています。従来の人力操作の銃架に代わり、日本製鋼所が開発した遠隔操作式武器架（RWS）が2基装備されています。このシステムは他の新型護衛艦でも採用される予定で、安全性と精度を高めることに寄与しています。

歴代艦長

「しらぬい」には数人の艦長が就任しており、それぞれが艦の運営と指揮を担っています。その中での経験が艦の運用に生かされています。

総括

護衛艦「しらぬい」は、海上自衛隊において重要な役割を果たしており、数々の演習や訓練を通じてその能力を高めています。国内外の海軍との連携を強化し、平和維持のために必要な存在として、今後も活躍が期待されます。多様な任務に対応できる能力を備えた「しらぬい」は、未来の海上自衛隊を支える重要な艦艇としての位置づけをしています。

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