しらぬい (護衛艦)

護衛艦「しらぬい」 (JS Shiranui, DD-120)

護衛艦「しらぬい」は、海上自衛隊に所属するあさひ型護衛艦の2番艦です。この艦名は、日本の伝説や文化に由来しており、これまでに数回継承されてきました。旧海軍でも、東雲型駆逐艦や陽炎型駆逐艦が「不知火」と名付けられており、「しらぬい」はこれらに続く3代目の艦艇です。

艦歴

「しらぬい」は、平成26年度計画の護衛艦として三菱重工業長崎造船所で2016年に起工され、2019年に就役を果たしました。定係港は大湊に指定され、これは35年ぶりの新造護衛艦の配備となります。

就役後、「しらぬい」は様々な共同訓練や国際任務に参加しています。2021年にはアメリカ海軍と共同で訓練を行ったほか、インド太平洋地域での派遣訓練にも参加し、中国やロシアの海上活動に立ち向かう姿勢を示しました。

2022年には日米共同訓練に参加し、さまざまな戦術を検証。また、日本海において海上保安庁と連携した訓練も実施し、情報共有や共同警備体制の強化に貢献しています。

2023年には、令和5年度インド太平洋方面派遣に参加し、アメリカやオーストラリアと共に海上戦術訓練を行いました。これにより、多国間での連携を強化し、海上自衛隊の存在感を高めています。

装備

「しらぬい」では、これまでの手動での武器操作に代わり、最新の技術を取り入れた遠隔操作式武器架（RWS）を2基搭載しています。これは日本製鋼所が開発したもので、機関銃本体以外の調達価格は1基あたり約2,160万円に設定されています。最新鋭の防衛装備を利用することで、より効率的かつ安全な作戦遂行が期待されています。

まとめ

護衛艦「しらぬい」は、その長い歴史と多彩な活動を通じて、日本の防衛力の重要な要素となってきました。多くの国と連携し、国際的な安全保障の確保に寄与する一方、最新の装備を用いることで迅速かつ効果的な対応を実現しています。これからも「しらぬい」は更なる訓練と任務に参加し、海上自衛隊の力を示していくことでしょう。

もう一度検索