じゃんけんぽん (お笑い)

じゃんけんぽん：笑いと剣戟の軌跡

1978年に結成され、2005年に解散したお笑いグループ「じゃんけんぽん」。松竹芸能に所属し、独特のスタイルで人気を博しました。初期は剣戟を取り入れたコントが持ち味でしたが、2人組になってからは漫才を中心に活動の場を広げました。

メンバーの歩み

笠谷史郎

1948年6月21日生まれ、兵庫県出身。本名は市井範博。サラリーマンなどを経て、1971年に「的場剣友会」に入会し、剣劇を学びました。その後、いくつかのコンビを経て、1978年に「じゃんけんぽん」を結成。解散後は大阪市中央区で「串かつ処 いちい」を経営し、多くの芸人たちとの交流を続けています。

東野正志

1954年3月15日生まれ、大阪府出身。本名は東野圭祐。1973年に松竹芸能タレント養成所に入所し、松竹新喜楽座で喜劇を学びました。「じゃんけんぽん」では持ち前の才能を発揮。解散後は俳優として活躍の場を広げ、現在も松竹芸能に所属しています。

柴洋子

1953年生まれ。本名は柴繁代。アクロバットを得意とし、「じゃんけんぽん」のコントに華を添えました。1977年に松竹芸能タレント養成所に入所し、松竹新喜楽座で経験を積みました。1980年頃には「ギャルズクラブ」というユニットにも参加していました。1984年に「じゃんけんぽん」を脱退しました。

グループの軌跡

1978年11月、トリオとして結成された「じゃんけんぽん」は、1980年には第1回今宮子供えびすマンザイ新人コンクールで福笑い大賞を受賞。その後も活躍を続け、1983年には第13回NHK上方漫才コンテストで最優秀賞を受賞するなど、数々の賞を受賞しました。1984年には柴洋子が脱退。その後、2人組で活動を続けましたが、2005年にコンビを解消しました。

じゃんけんぽんの遺産

「じゃんけんぽん」は、剣戟コントと漫才という異なるスタイルを融合させた独特の芸風で、多くの観客を魅了しました。彼らの功績は、漫才史、そして上方演芸史に刻まれています。笠谷さんと東野さんが築き上げた絆、そして彼らが生み出した笑いは、現在も多くの人の心に生き続けています。現在も交流が続く芸人たちや、それぞれの新たな活躍を通して、「じゃんけんぽん」の記憶は未来へと受け継がれていくでしょう。

参考文献

「現代上方演芸人名鑑」（1980年、少年社）

外部リンク

東野正志 公式プロフィール

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