今宮子供えびすマンザイ新人コンクール

今宮戎神社 こどもえびすマンザイ新人コンクール

今宮戎神社で行われる「こどもえびすマンザイ新人コンクール」は、大阪の上方漫才を代表する大会として、1980年から毎年夏に開催されています。これは「今宮こどもえびす祭」の一環として実施されており、参加者は後の漫才界で活躍する多くの芸人たちを輩出してきました。

開催の背景

当コンクールの発起人はプロデューサーの澤田隆治で、彼が手がけた「てなもんや三度笠」の流れを受け継いでいます。開催の拠点は今宮戎神社であり、この神社は大阪市浪速区に位置しています。過去にはコロナウイルスの影響により2020年から2022年まで中止を余儀なくされましたが、2023年に見事に復活しました。

参加資格と賞

このコンクールには、プロを目指しながらも過去に受賞経験がないコンビやグループが参加できます。特に、名称には「マンザイ」とありますが、コントスタイルの出場も可能です。最高賞である「福笑い大賞」には20万円の賞金が授与され、次いで「奨励賞」には10万円が贈られます。また、福娘によって選ばれる「福娘大賞」受賞者は記念品が授与されます。

このコンクールの審査委員長としては、創設以来長らく放送作家の香川登枝緒が務めていましたが、彼が逝去した1994年を受け、香川登枝緒賞が新設され、さらに第23回からは「香川登枝緒記念敢闘賞」に改称され、10万円の賞金と副賞が受け取れるようになりました。また、少年審査員が選ぶ「こども大賞」も第7回から第24回まで存在していました。

MCと著名な受賞者

大会の進行役を務めるのは田渕岩夫です。受賞者の中には結成直後に大賞を受賞した例が多く、その体験は特にこのコンクールのユニークな特徴の一部となっています。たとえば、第2回大会では大木こだま・ひびきコンビが結成わずか2か月で福笑い大賞を受賞しました。また、ダウンタウンの松本・浜田は第3回大会で受賞した際、結成からわずか3か月強となっていました。これらの事例は、若手芸人たちにとっての一大チャンスを示しています。

他の注目受賞者

第9回大会では、月亭かなめ・ぜんじろうが急遽コンビを結成し受賞。さらに、第29回大会では小学生コンビ「マグナム」が福笑い大賞を受賞した時には、小学生が東京大学を倒したという話が話題を呼び、非常に注目されました。このように、今宮戎神社のこどもえびすマンザイ新人コンクールは、毎年新たな才能が開花する場であり、漫才界に貢献し続けています。

まとめ

今宮戎神社のこどもえびすマンザイ新人コンクールは、上方漫才の未来を担う若手芸人たちの登竜門であり、伝統と革新が共存する重要なイベントです。受賞歴のある芸人たちは、今や大きな舞台で活躍しており、この大会は多くの観客にとっても楽しみの一つとなっています。

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