じゃんとこい魚津まつり

じゃんとこい魚津まつり

「じゃんとこい魚津まつり」は、富山県の魚津市で催される伝統的な夏祭りで、毎年8月の第1金曜日から日曜日までの3日間にわたって開催されます。この祭りは、1970年に「魚津観光まつり」として始まり、1987年に現在の名称に変更されました。その開催日程も、2007年から変更され、より多くの観光客を迎える形となっています。

イベントの内容

祭りは、3つの日にちに分かれた多彩なプログラムで構成されています。

• - 1日目：たてもん祭り
• - 2日目：たてもん祭り及び海上花火大会
• - 3日目：ブラスバンドパレードとせり込み蝶六流し

「じゃんとこい」という言葉は、「せり込み蝶六」の囃子ことばであり、「たくさん来てください」という意味が込められています。この祭りには地元のボランティアや住民が参加し、地域の文化をともに楽しむことで活気あふれる雰囲気が生まれます。

たてもん祭り

たてもん祭りは、魚津市の諏訪神社の夏季祭礼として行われ、1997年には国の重要無形民俗文化財に指定されるほどの重要なイベントです。さらに、2016年にはユネスコの無形文化遺産にも登録され、多くの人々に愛され続けています。

せり込み蝶六街流し

もう一つの見どころである「せり込み蝶六」は、魚津市の伝統的な民謡です。1963年に無形民俗文化財として指定され、地元の人々と企業、各種団体の約3,000人の参加者が衣装をまとい、保存会の生演奏に合わせて市内を踊り流します。このパフォーマンスは約3時間続き、最後には保存会による特別演奏が行われます。

海上花火大会

祭りのハイライトの一つが海上花火大会です。魚津港沖で打ち上げられるこの花火は、新川地方で最大規模のもので、約2,000発の花火が夜空を彩ります。その起源は、魚津町時代の奉納花火大会に遡り、1953年に市制が施行されてからは規模も拡大しました。近年では、2022年に魚津市制70周年を祝して、約5,000発の花火が打ち上げられました。

その他のイベント

祭りの期間中には、経田七夕まつりや灯篭流しなど、多種多様なイベントも行われます。経田七夕まつりは、祭りの期間に関係なく毎年8月7日と定められています。また、1983年には青森の子供ねぶたも参加し、地元の祭りを一層盛り上げました。

まとめ

「じゃんとこい魚津まつり」は、地域の文化や伝統を体験できる貴重な機会を提供しており、参加者にとって忘れられない思い出を作ることができるイベントです。地域に根ざしたこの祭りは、今後も多くの人々に親しまれ続けることでしょう。

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