じゅうだん会

じゅうだん会に関する詳細

じゅうだん会は、八十二銀行が開発し運用を日本IBMが行う、勘定系や情報系などを含む銀行システムの共同化プロジェクトです。このプロジェクトは「日本列島を縦断する仲間」という意味から名付けられました。

概要

じゅうだん会は、八十二銀行の既存のシステムを基礎として運用されています。これには、IBM製メインフレームやOS/390|OS_390、IMS/ESA、SAIL/ESAといった高性能な技術が用いられています。2005年10月には、八十二銀行事務センタービル内に「じゅうだん会共同バックアップセンター」が設立され、その翌年に八十二銀行の企画部に「じゅうだん会共同版企画室」が設置されました。これにより、加盟行から常駐派遣者も受け入れが行われ、プロジェクトの運営がより強化されました。現在、じゅうだん会には7行が参加しており、各行の業務フローや法令への対応は全て八十二銀行が企画・管理を行っています。

参加行

じゅうだん会には、以下の銀行が参加しています：

• - 八十二銀行
• - 阿波銀行（2004年1月運用開始）
• - 山形銀行（2005年1月運用開始）
• - 琉球銀行（2006年1月運用開始）
• - 武蔵野銀行（2006年1月運用開始）
• - 筑波銀行（2008年1月運用開始。2010年に茨城銀行を吸収合併）
• - 宮崎銀行（2011年1月運用開始）

最初は親和銀行も参加の意向を示していましたが、ふくおかフィナンシャルグループ傘下になることから撤回し、福岡銀行と広島銀行が新たに共同システムに移行しました。

特徴

じゅうだん会のシステム開発は、八十二銀行の現行システムを基に、各行が共通で必要とする要件を反映した共同版システムを開発する形で行われています。具体的には、各行は体制が整い次第、この共同版システムへの移行が進められています。

また、八十二銀行は自身が開発したソフトウェアの使用権を日本IBMに移譲し、各行はこれを自行システムへの適用として運用・アウトソーシング契約を結ぶ形を取ります。このようにして、各行が柔軟にシステムを運用できるように配慮されています。

さらには、将来的なシステム開発について協議を行うために「システム協議会」を設けており、八十二銀行がその中心的な役割を果たしています。

このようにじゅうだん会は、技術提携や業務効率化を重視し、銀行業務の共同化を進めています。参加金融機関はそれぞれの利点を活かしながら、共同でシステムを運用し、各々のニーズを満たすための努力を続けています。

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