すがしま (掃海艇)

掃海艇「すがしま」について

概要

掃海艇「すがしま」（ローマ字表記：JS Sugashima, MSC-681）は、海上自衛隊に属する掃海艇であり、その名称は「菅島」に由来しています。すがしま型[[掃海艇]]の初の艦艇として、日本の海上防衛において重要な役割を果たしてきました。

艦歴

「すがしま」は1996年に日本鋼管鶴見製作所にて起工され、1997年8月に進水、1999年3月に就役しました。その後、第2掃海隊群第2掃海隊として横須賀に配属されます。この艦は日本の海上自衛隊における掃海訓練や災害派遣活動に数多く従事しました。

掃海隊の編成

2000年3月、掃海部隊の改編により掃海隊群第3掃海隊に編入されました。2004年には第3掃海隊が廃止となり、そこから横須賀地方隊第41掃海隊に所属が変更されます。このように、掃海艇「すがしま」はさまざまな部隊に所属し、活動を続けてきました。

災害派遣と訓練

特に記憶に残る出来事の一つは、2011年に発生した東日本大震災に対する緊急出港です。このとき「すがしま」は、災害派遣のため迅速に行動を開始しました。さらに、2012年には舞鶴地方隊第44掃海隊に編成替えされました。

「すがしま」は硫黄島周辺海域で実施される機雷処分訓練にも参加しており、2014年6月および2016年6月において訓練を実施しました。また、2017年には伊勢湾で機雷戦訓練にも従事しています。

出火事件と塗装変更

2019年10月9日、京都府経ケ岬沖で火災が発生し、乗員の迅速な対応により約20分で消火されました。このような緊急事態にも冷静に対処できる艦艇です。また、2021年には低視認性塗装に変更され、艦番号や艦名の色を変えたり、航空機に対する表示を消去したりしました。これにより、敵からの発見を難しくする工夫が施されています。

国際活動

2022年5月には対馬の沖合で中国海軍のフリゲート艦を確認し、様々な艦艇と共に情報収集や警戒監視活動を行いました。同年9月には航空自衛隊との間で救難訓練を実施し、海上自衛隊と航空自衛隊の連携を強化しました。

除籍

2023年3月15日、「すがしま」は除籍されました。就役期間中の航海距離は地球を約11周するほどに及び、多くの歴史的瞬間を経て日本の海を守ってきた艦艇です。今後、その功績と経験は後進に引き継がれることでしょう。

「すがしま」の活躍を振り返ると、海上自衛隊の掃海艇としての重要性と、さまざまな任務に果敢に挑む姿勢を改めて感じることができます。

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