すっぴん (雑誌)

月刊グラビア雑誌『すっぴん』の歴史

『すっぴん』は、1986年に英知出版から発行された月刊グラビア雑誌です。この雑誌は、当初は『べっぴん』の増刊として位置づけられ、同年3月に「デビュー号」をリリース、5月に創刊号が発行されました。最初は隔月刊としてスタートし、同年11月には月刊化に移行しました。

『すっぴん』の主な内容は、中高生の水着グラビアでした。巻頭には、まだ人気のない新しいアイドルたちのグラビアが掲載され、彼女たちのデビューを応援する形式をとっていました。この雑誌は、お菓子系雑誌の先駆けともされる『クリーム』に先立つ形で創刊され、今まであまり知られていなかった女子中高生モデルを表紙や巻頭に起用するスタイルを築き上げました。

創刊時の表紙ロゴは、全てひらがなの筆記体で「すっぴん」と書かれていましたが、1987年6月号からはゴシック系の字体に変更され、「っ」がカタカナの「すッぴん」となりました。その後、1991年9月号からは「ぴ」が丸い形状に変更され、1999年10月号からはアルファベットの「Suppin」に変わりますが、奥付はしばらく『すっぴん』のままとなりました。

1996年5月号までは、表紙デザインが固定されており、巻頭グラビアに登場する少女を含む二人の少女が並ぶ構成となっていました。唯一の例外として、1995年4月号には三宅えみ、長野かずえ、小谷みさこから成るグループpinoが表紙を飾っています。

1999年11月に児童ポルノ法が施行された後、2000年3月号からは『Suppin EVOLUTION』という新しい名前に変更され、内容にも変化が見られました。誌名ロゴは以前と同様の字体で、「Suppin」の右下に小さく「EVOLUTION」が追加されましたが、その後、「SP EVO」と大きく表示されるスタイルに変わりました。

さらに、この時期からは隔月刊に移行し、2005年に創刊された『SP EVO DVD』と交互に発行されるようになりました。最終的に、2007年7月号（通巻248号）をもって雑誌は休刊を迎えました。

主要な登場者

『すっぴん』には、数多くの女優やモデルが巻頭グラビアに登場しました。1986年11月号には石田ひかり、1987年3月号には南粧子（現在の池田昌子）、1987年5月号と1988年4月号には石田ゆり子が掲載されています。他にも島崎路子、田辺奈江（現在の裕木奈江）、西尾悦子、江口ともみ、向井田彩子、高橋夏樹、千葉麗子、三井ゆり、谷口あゆみなど、多くの有名なモデルが登場しました。1990年代半ば以降も、日々新たな若手女優が活躍し続けました。

影響と派生誌

また、1994年11月には『べっぴん』増刊として発行された『Beppin小姐』を基に、1995年5月からは『すっぴん小姐』として隔月刊が始まりました。さらに、2008年まで『Suppin EVOLUTION』と交互に発行されていた『SP EVO DVD』も存在しましたが、これも later 休刊となりました。

『すっぴん』はその独自のスタイルと斬新な登場者の選定によって、長期間にわたり国内のグラビア界に影響を与え続けた雑誌でした。

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