すべては君に逢えたから

『すべては君に逢えたから』

日本映画『すべては君に逢えたから』は、2013年11月22日に全国で公開されました。この作品は、東京駅の開業100周年を記念して制作されたラブストーリーであり、クリスマスを前にした華やかな東京駅を舞台に展開されます。多くの人々が行き交う東京駅での偶然の出会いや運命的な瞬間が、10人の男女のそれぞれの恋物語を通じて描かれています。

概要

この映画では、東京駅を背景にして、愛の奇跡が重なる様子が6つのエピソードにわたって語られます。開業以来、常に工事が途絶えることのない東京駅は、駅内の撮影が非常に難しいとされていましたが、制作チームは深夜から明け方にかけて撮影を行い、JR東日本の支援を受けて実現しました。また、撮影にはE5系の新幹線が使用され、豪華な東京駅の改装後初めての映画撮影としても注目を集めました。

映画は全国278スクリーンで公開され、初日の2日間で興行収入5187万円を記録しました。動員数も約4万人に達し、興行通信社の映画観客動員ランキングでは初登場で第8位を獲得しました。さらに、観客の満足度調査では第6位という評価を得ています。

キャスト

映画は全6つのストーリーから成り立っており、それぞれに個性的なキャラクターが登場します。

• - Story1〈イヴの恋人〉では、玉木宏と高梨臨が主演し、クリスマスに織りなすロマンチックな瞬間を描いています。
• - Story2〈遠距離恋愛〉は、木村文乃と東出昌大が織りなす愛の距離を超える物語です。
• - Story3〈クリスマスの勇気〉では、本田翼が勇気を持って恋に挑む姿を見せます。
• - Story4〈クリスマスプレゼント〉には、市川実和子と甲斐恵美利が登場し、偶然の出会いがもたらす奇跡を描いています。
• - Story5〈二分の一成人式〉では、家族の絆がテーマとなっており、時任三郎、大塚寧々、山崎竜太郎が共演しています。
• - Story6〈遅れてきたプレゼント〉では、倍賞千恵子が年齢や時間の経過を経ても変わらない愛を伝えます。

スタッフと制作

本作の監督は本木克英が務め、脚本は橋部敦子が担当しています。製作には多くの専門家が関わり、音楽は池頼広が手がけて、各シーンを彩る情緒豊かなメロディとなっています。撮影や美術、特殊効果など、細部にわたるクオリティにこだわった制作が行われ、視覚的にも楽しませてくれる作品です。

衝撃のテーマソング

映画のテーマソング「守ってあげたい」は、人気デュオゆずによるもので、劇中歌にはJUJUの同名曲が配置されています。これらの音楽が、感情豊かなストーリーをより一層引き立てています。

メディア展開

2014年12月にはBlu-rayおよびDVDがリリースされ、テレビでも放送されるなど、長く愛される作品として多くの人々に親しまれています。

『すべては君に逢えたから』は、日本の映画界におけるラブストーリーの新たな一ページを刻んだ作品として、観る者の心に温かい感動を与え続けています。

もう一度検索