せんだい (護衛艦)

護衛艦「せんだい」について

護衛艦「せんだい」（ローマ字：JS Sendai, DE-232）は、海上自衛隊に属する護衛艦で、あぶくま型護衛艦の4番艦として知られています。その艦名は川内川に由来しており、旧海軍の川内型軽巡洋艦「川内」に続く2代目の艦名となります。

「せんだい」の艦歴を振り返ると、1989年に住友重機械工業浦賀工場で建造が始まり、1990年には進水、翌年には正式に就役しました。最初は佐世保地方隊第21護衛隊に配属され、多くの任務を遂行してきました。1991年には第39護衛隊が新設され、「せんだい」はその艦艇の一つとなり後に暖かい関係を持つ他国艦艇との交歓行事も行いました。

航海と任務

「せんだい」は多くの国際的な任務にも参加しており、2008年にはタイ海軍の艦隊と親交を深め、2018年には東シナ海上で北朝鮮船籍のタンカーと接触した事例も報告されています。この事件は「瀬取り」と見られ、海上自衛隊が艦艇による目視確認を行った初めての事例でした。また、同年には複数の中国海軍艦艇に対する警戒監視任務も実施し、国際的な安全保障の一環としての役割も果たしています。

さらに、「せんだい」は2019年にも北朝鮮のタンカーとの接触を確認するなど、様々な状況でその任務に従事してきました。その中で、国連安保理の決議に違反する行動の監視も重要な役割を果たしています。

近年の活動

「せんだい」は2021年にロービジビリティー塗装への改装を行います。この塗装は、艦艇の目立ちにくさを向上させ、敵対的行動に対する防御力を高める目的があります。続いて、2022年1月には航空自衛隊の事故に対し緊急の捜索活動を行い、同年の4月には知床遊覧船沈没事故に対する捜索にも従事しました。

令和4年度の自衛隊国際観艦式でも活躍し、その典型的な任務を果たし続けています。しかし、2022年には2027年度までに除籍されることが予告され、この艦の歴史も終焉に近づいています。

現在の所属

現在、「せんだい」は護衛艦隊第14護衛隊に属し、定係港は舞鶴に位置しています。今後の活動に注目が集まる中、海上自衛隊としてのその役割はますます重要になっています。艦艇としての任務は多岐にわたりますが、平和な海域を維持するためにその活動を続けていくことでしょう。

以上のように、護衛艦「せんだい」はその艦歴や任務を通じて、日本の海上防衛に寄与する重要な存在であり続けています。

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