それ行け!爆風ザ・スランプ

ラジオ番組『それ行け!爆風ザ・スランプ』の詳細

『それ行け!爆風ザ・スランプ』は、1988年10月から1989年9月まで放送されたラジオ番組で、リスナーに愛される独特なスタイルを持っていました。メインパーソナリティには、爆風スランプのパッパラー河合が起用され、サポートメンバーであるチャーシューメン黒石（黒石正博）とのコンビで進行しました。この番組は、はがきを中心とした構成が特徴で、リスナーとのインタラクションが重視されました。

サンプラザ中野がレギュラーゲストとして登場し、番組の色をさらに豊かにしました。この番組のコンセプトは「無意味・無責任・無国籍の新三無主義」であり、サブカルチャーに対する自由な視点が取り入れられていました。

テレビやラジオのキー局を持たない制作会社によって作られたこの番組は、AMラジオのみならず、一部のFM局でも放送されていました。広島FMでは週1回のフルバージョンが提供されましたが、他の局では30分の放送が一般的でした。また、月曜から金曜まで毎日10分間の帯番組形式や、新潟放送では最短5分のバージョンなど、局によってバリエーションがありました。このような形式の多様性の中で、「リアルタイムでの情報伝達が難しい」というデメリットも指摘されていました。

番組の主要コーナー

本番組では、多彩なコーナーが展開され、リスナーを飽きさせない工夫が施されていました。

幕府と官軍（BAKUFU＆KANGUN）

このコーナーでは、爆風スランプのライバルを深く分析し、それをどのようにプラスに変えていけるかを探求しました。

中野サンプラザホールは駅の前

レギュラーゲストのサンプラザ中野が、若者文化に関する意見や考えを述べるコーナーです。

売れたぜ一曲

一発屋と呼ばれるミュージシャンの楽曲を紹介し、彼らの音楽的背景やおもしろエピソードを考察しました。

歌の三段跳び

このコーナーではリスナーからのリクエストや意見を交えつつ、様々な世相やニュースに関するトークを展開しました。

おいらの血圧1万ボルト

怒りや不満を持ったリスナーのはがきを取り上げ、それに対して二人が自らの意見をぶつけていくコーナーです。

金網ミスマッチ・無制限時間がない

リスナーの「変わった出来事」やエピソードを紹介し、ユニークな投稿に対するリアクションを楽しむコーナーです。

ザ・ムームー

オカルト的な話題や不思議な現象に関するリスナーからの投稿を募集し、紹介しました。このコーナーは河合が考案したものです。

くたばれトレンディ

1989年4月から行われたコーナーで、当時のトレンドや流行を批判的に取り上げました。

ネット局

その放送形態は多岐にわたり、ジャンル・地域によって異なっていました。北海道放送や青森放送、FM仙台など、各局で様々な時間帯に放送されていたことが特徴です。また、放送日程による違いや、最長・最短のバージョンなども展開され、リスナーに新しい楽しみを提供しました。

『それ行け!爆風ザ・スランプ』は、その独特なスタイルと脱線トークによって、視聴者の記憶に残る魅力的なラジオ番組でした。

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