青森放送

青森放送株式会社（RAB）

青森放送株式会社（あおもりほうそう、英：Aomori Broadcasting Corporation）は、青森県を放送対象地域とし、中波放送（AM放送）およびテレビジョン放送を行う特定地上基幹放送事業者です。通称は「RAB」として親しまれています。

概要

青森放送の筆頭株主は東奥日報社であり、これは経営や報道の分野で特に深い結びつきを形成しています。テレビは日本テレビ系列ですが、読売新聞グループ本社および日本テレビとの資本関係はなく、地域に密着した独自の報道を展開しています。例えば選挙関連の調査は、RABと読売新聞が共同で実施する場合があります。以前はテレビ朝日系列とも提携していましたが、今日では日本テレビのフルネット局となり、青森県に系列局のないフジテレビやテレビ東京の番組も一部放送しています。

自局制作の長寿番組「RABニュースレーダー」は、地元テレビ局の夕方ニュース番組としては草分け的な存在であり、地域の情報をしっかりと伝え続けています。また、ラジオはJRNとNRNのクロスネットとして、トータルでの情報提供を行っています。

技術と特徴

青森放送の呼出符号は、テレビがJOGR-DTV（28ch）、ラジオがJOGR（1233 kHz 青森親局）です。1990年10月から音声多重放送を開始し、テレビは2001年11月から24時間放送を開始しました。深夜から早朝の時間帯では、日テレNEWS24によるフィラーが流れますが、休止時にはカラーバーを流すなど、常に視聴者への情報の提供を心掛けています。

さらに、テレビでは緊急警報放送システムを実施しており、2011年の震災以降も頻繁にテスト放送を行っています。マスコットキャラクター「らぶりん」は青森県の特産品であるりんごをモチーフにしており、地域の魅力を発信する役割を担っています。

主な支社・支局

青森放送は県内に複数の支社や支局を持ち、各地の情報を的確に取材し、地域に密着した報道を行っています。具体的には弘前支社、八戸支社、五所川原支局などがあり、それぞれ地域ニーズに応じた番組制作を行っています。これにより、青森県のさまざまなエリアのニュースが網羅され、県民の日常に密接に寄り添った情報提供が実現します。

例えば、八戸支社は地域特有の文化や事象を取り上げ番組制作に活かすほか、年度ごとの祭りやイベント情報などを発信し県南の活性化に寄与しています。

社歴と進化

青森放送は1953年に設立され、青森県内における最初の民間放送局としてスタートしました。その後、テレビ放送を1959年に開始し、令和にも入って技術面での進化を続けています。また、近年はインターネットを通じた情報発信や、SNSを活用した若年層へのアプローチに力を入れるなど、新しいメディア戦略を取り入れています。

受賞歴

青森放送は放送における優秀さも認識されており、『カエレナイ街から～翔子さんと実穂さんと私たち～』などの作品で賞を受賞しています。地域の声をしっかりと拾い上げるその姿勢は、多くの県民に感謝され続けています。

結び

青森放送は、長年にわたって地域と共に歩んできた放送メディアとして、青森県の情報発信の重要な役割を果たしています。今後も、地域に根ざした情報提供を続け、青森の魅力を全国に発信していくことでしょう。

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