たかまれ!タカマル

たかまれ!タカマル

『たかまれ!タカマル』は、近藤るるるによって週刊ファミ通で2002年から2009年まで連載された漫画作品です。全17巻の単行本が発売され、近藤るるるの連載作品としては最長となっています。

概要

前作『天からトルテ!』の終了後、当時の編集長バカタール加藤のリクエストで連載が開始されました。ゲーム雑誌の漫画枠という制約の中で、1話8ページという短いページ数ながらも、比較的長いエピソードが展開されるのが特徴です。当初は12～13巻で終了予定でしたが、人気が高かったため延長され、最終的には作者の意向により終了しました。

あらすじ

物語は、日本有数のマンモス学校である華音高等学校を舞台に展開されます。部活動への参加が義務付けられているこの学校で、新入生のタカマルは、打倒ファミ通を掲げる隔週ゲーム雑誌S.M.L編集部に半ば強制的に入部させられ、様々なトラブルに巻き込まれていきます。

登場人物

本作には、オリジナルキャラクターの他に、作者の過去作品（『天からトルテ!』、『ハイパーあんな』、『だんぜんコースケ!』）のキャラクターも登場します。特に、『ハイパーあんな』の主要キャラクターはS.M.L編集部員と親交が深く、登場回数も比較的多くなっています。

主要人物

小笠原 隆丸（タカマル）
主人公。S.M.L編集部の新部長で、ゲーム雑誌の編集者を目指しています。恋人である幸地ゆきえとの関係や、同級生の香椎綾との友情など、恋愛面でも様々な出来事に巻き込まれます。
難波 徹
元編集長で、現在はエンジョイ出版の社長兼S.M.Lダッシュの編集長。ファミ通への対抗意識が強く、S.M.L編集部を振り回すトラブルメーカー的な存在です。
蓮沼 莉子
元副部長で、才色兼備のしっかり者。実家は金持ちで、将来は医者を目指しています。難波の暴走を止める役割も担っています。
黒田 英明
元部長で、現在は編集協力。ゲーム以外の記事を担当し、ハッキングや盗撮などの裏技にも精通しています。
幸地 ゆきえ
元副部長で、現在は編集協力。ゲーム記事を担当し、タイピングの腕は抜群。タカマルとは恋人同士で、献身的な性格です。
百刈 芽衣
新副部長。専属ゲーマーで、ゲームの腕は一流。クールな外見とは裏腹に、子供っぽい一面も持っています。
倉田 茉莉
部員。営業、経理担当。黒田のいとこで、彼の世話を焼いています。ハッキング技術も高く、スピンオフ作品の主人公でもあります。
鬼島 海
中等部の男子生徒。S.M.L部員として活動。体格が大きく力があり、やや暴力的な一面も。

華音高等学校のその他の人物

香椎 綾
タカマルの同級生で、S.M.Lの表紙モデル。明るく天真爛漫な性格で、タカマルに好意を抱いています。双子の姉に藍がいます。
香椎 藍
綾の双子の姉。晏雅女学校に通うお嬢様で、奔放でいたずら好きな性格。タカマルをからかうことを楽しんでいます。
教師
個性的な教師たちが登場し、S.M.L編集部員たちをサポートしたり、トラブルに巻き込んだりします。

S.M.L編集部

打倒ファミ通を標榜するゲーム雑誌S.M.Lを制作する部活。部費が少なく、常に赤字に悩まされています。しかし、様々な困難を乗り越えながら、ユニークな雑誌作りを続けています。

単行本情報

エンターブレインのビームコミックスレーベルから全17巻が発売されています。各巻には、本編19話が収録されています。

関連項目

近藤るるる
* エンターブレイン

『たかまれ!タカマル』は、ゲーム雑誌作りの裏側をコミカルに描きながら、高校生たちの青春を描いた作品です。個性的なキャラクターたちが織りなす笑いと感動の物語を、ぜひお楽しみください。

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