ハイパーあんな

ハイパーあんな

『ハイパーあんな』は、近藤るるるによる格闘コメディ漫画。1993年に読み切りとして発表後、『月刊アスキーコミック』で連載開始。その後『新ハイパーあんな』と改題し、『月刊コミックビーム』に移籍して連載された。単行本は全7巻。

ラジオドラマ化や小説化もされており、OVA化の企画もあったが、残念ながら実現には至らなかった。

あらすじ

主人公は、高槻杏奈。小柄で可愛らしい女子高生だが、実は高槻流格闘術の使い手。普通の女の子として平穏な生活を送りたいと願っているが、様々なトラブルに巻き込まれ、否応なく戦いに身を投じることになる。

『新ハイパーあんな』では、親友の光恵にそそのかされ、女性格闘大会に出場。杏奈の出場をきっかけに、瑠璃や霞、桜花といったライバルたちも参戦。それぞれの思惑が交錯する中で、熱い戦いが繰り広げられる。

登場人物

レギュラーキャラクター

高槻 杏奈 （たかつき あんな）
主人公。高槻流格闘術の宗家の娘。幼い外見に反して武術の達人だが、泣き虫な一面も。普通の恋愛を夢見ているが、なぜか女性や子供にばかりモテる。幼少期のトラウマから、祖父の巌を恐れている。お酒に弱く、すぐに酔っ払ってしまう。

金子 光恵 （かねこ みつえ）
杏奈の親友。格闘技マニアで、少し意地悪なところがある。杏奈のことが好きで、からかうことも。実は大金持ちの令嬢。

如月 瑠璃 （きさらぎ るり）
杏奈の親友。女子プロレスラーを目指しているが、杏奈にはいつも負けている。長身でパワーがあり、モデルに転向したことも。

沢 霞 （さわ かすみ）
勝ち気なお嬢様。格闘技に長けており、強い相手との戦いを好む。杏奈をライバル視しており、光恵とは犬猿の仲。

高槻家

高槻 源一郎 （たかつき げんいちろう）
杏奈の父。普段は普通のサラリーマンだが、実はムエタイの達人。

高槻 蘭子 （たかつき らんこ）
杏奈の母。穏やかな主婦だが、実は格闘術の達人。

高槻 シズ （たかつき しず）
杏奈の祖母。お婆さんに見えるが、達人。接骨師としても優秀。

おろし丸
高槻家の愛犬。ポメラニアンだが、波動拳を使うほどの格闘術の使い手。

高槻 巌 （たかつき いわお）
杏奈の祖父。高槻流の宗家。かつては事故で死亡したと思われていたが、記憶喪失となり、ルーニィと暮らしていた。杏奈に無理やり武術を教えたため、彼女に恐れられている。

霞の周辺

大岐 久馬 （おおき ひさま）
霞の母方の祖父。大富豪。巌とは若い頃の修行仲間。

藤原 （ふじわら）
霞の家の運転手。霞とは親密な関係。

金子家

金子 光晴 （かねこ みつはる）
光恵の弟。生意気な小学生。杏奈に憧れを抱いている。

野中家

野中 桜花 （のなか おうか）
野中三姉妹の長女。自分の実力を高めるため、各流派の秘伝書を狙っている。杏奈に愛情を抱いている。

野中 百合美 （のなか ゆりみ）
野中三姉妹の次女。秘伝書を狙うのは小遣い稼ぎのため。

野中 小菊 （のなか こぎく）
野中三姉妹の末妹。内気な女の子を装っているが、腹黒い。

檜山家

檜山 源平 （ひやま げんぺい）
巌や久馬の兄弟子。性格に問題があり、事故で目を怪我したことを二人のせいにして恨んでいる。薬物を使ってルーニィを刺客に仕立てようとする。

檜山 姫子 （ひやま ひめこ）
源平の孫娘。合気道の達人。祖父のやり方を快く思っていない。杏奈たちの味方。

その他

三光院 康成 （さんこういん やすなり）
杏奈たちの同級生。イケメンだが、光恵の策略で下僕に。

ルーニィ・レヴィン
元浮浪児。記憶喪失の巌に育てられ、高槻流を学んだ。巌の愛情が杏奈に移ることを恐れ、源平に利用される。薬物投与によって急成長し、大人の女性の姿になった。後に高槻家の一員となる。

書籍情報

ハイパーあんな (全3巻)
新ハイパーあんな (全4巻)
ハイパーあんな 新装版 (全4巻)

ラジオドラマ

文化放送・東海ラジオ『氷上恭子のエルステーション』内で放送。

小説

ハイパーあんな 宇宙で一番強いヤツ
ハイパーあんな2 杏菜の無人島物語C++

ゲーム

2D格闘ツクール95に、本作の格闘ゲームが収録。

もう一度検索